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「形勢逆転しちゃったね。」
一郎があえて場の空気を和ますように言うが、四郎は再び俯いてしまい、だんまりを決め込んでいるようだ。
「四郎。そもそも話の全容が見えないんだけど、なんで新企画を出すことが三郎のそばにいられないことにつながるんだ？」
二郎の問いに四郎がもぞもぞと答える。
「……大阪なの……」
「え？」
「……このメンバーになると、大阪の本社に異動になるの。」
よく見ると、三郎が差し出した紙には、『勤務地:大阪』とある。
「そういうことか。悩む気持ちはわかる。オレだって、異動を命じられたら悩むと思う。でも、その仕事をほんとにやりたかったら、おれは行くだろうな。
四郎、おまえの人生だ。
三郎を理由にするな。
おまえがどうしたいのか、ちゃんと考えろ。」
「しろちゃん、離れてたって兄弟だよ。近くにいるだけが、見守るってことじゃないからね。
しろちゃんがいなくなったら、さぶちゃん、寂しがると思うけど、でもしろちゃんが決めたことなら誰よりも応援してくれると思うよ。
自分がどうしたいのか、考えてごらん。
さ、お茶でも入れようか。」
四郎は俯いたまま。
一郎はそんな四郎を見て苦笑いをする。
「こんな時、しろの機嫌を
直せるのはさぶちゃんなんだけどな…。
めったにケンカしない２人だからな〜」
お湯を沸かしながら一郎がつぶやく。
お茶を入れてリビングに戻ると、四郎はソファーに移動してゲームをしていた。
そんな姿を見て、一郎と二郎が目を合わせて苦笑いをする。
お茶を飲んでると五郎が降りてくる。
「さぶちゃん、寝れた？」
「うん。ちょっと話してたらすぐ寝たよ。熱はなさそうだったけど。」
「ありがとね。ごろのお茶も入れるからね。」
五郎は四郎に目をやると、一郎や二郎と同じように苦笑いを浮かべ、ソファーではなく、二郎たちが座っているダイニングテーブルに腰掛ける。
五郎も、今は四郎のことはそっとしておく方がいいと思ったのだろう。
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7322(プロフ) - yuiさん» yuiさん！コメントありがとうございます！大好きと言っていただけると本当に嬉しいです！もうまもなく完結いたしますが、最後までお楽しみいただけたらと思います♪ (2013年5月25日 23時) (
レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！今回は私が大好きなさぶくんとしろちゃんの絡みが多くなるかなと思います！もちろん他の兄弟の絡みも含め、ほのぼの優しいお話を書けたらと思います！またよろしくお願いします！ (2013年4月11日 21時) (レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 新章、嬉しいです。四朗くんのちょっとした変化に気づいちゃう三郎くんが、なんだか・・もう！！ってなります。敏感なんだろうな〜って。これからも素敵な兄弟愛のお話、楽しみにしています☆ (2013年4月10日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2013年4月10日 21時
