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玄関の方から物音が聞こえ、三郎は目を覚ます。
握りしめられている携帯電話。
一郎との電話の途中で寝てしまったことに気づく。
時計を見ると22時過ぎ。
部屋の灯りもつけずに寝てしまっていたようで、電気をつけ、玄関の物音は四郎だろうと、玄関に向かう。
「うわっ！」
玄関を開けると、スーツ姿の男性２人に、その内の一人に背負われている四郎。
誰も家にいないと思ったのだろう。
スーツ姿の男達が驚きの声をあげた。
「あ、あのここ、嵐田さんの家ではなかったですか？」
その男の声に、三郎は一瞬険しい表情を浮かべたが、すぐにその表情を隠す。
「そうですよ。四郎の兄です。あの……」
「あ、あ、あ、あの！」
一人の男はやたらと慌てている。
もう一人の男が慌てた様子の男を一睨みすると、落ち着いた口調で話しだす。
「嵐田くんと同じ会社の者です。
一緒に飲んでいたんですが、飲ませすぎてしまったみたいで。寝てしまったんです。」
「……そうでしたか。それは、ご迷惑おかけしました。
すみませんでした。」
三郎は男性に向かって頭を下げると、四郎を背負っていた男から、四郎を受け取る。
三郎に抱き抱えられても、四郎はまったく起きる気配がない。
三郎は会社の先輩だという二人に礼を言うと、四郎をベッドに寝かせる。
スーツ姿のままの四郎をスウェットに着替えさせてやるが、やはり起きる気配がない。
その姿に違和感を覚える三郎。
そもそも四郎は酔い潰れることがあまりないし、ましてや自分が体調が悪い時に酔い潰れるとは思えない。
先輩に飲まされたんだとしても、その辺りはうまくこなせるはずだ。
それに何より、四郎から酒の臭いがあまりしない。
百歩譲って、酔い潰れたとしても、これだけ体を動かして、ピクリともしないのはおかしい。
三郎は死んだように眠る四郎が心配で、四郎が目を覚ますまでそばを離れることができなかった。
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7322(プロフ) - yuiさん» yuiさん！コメントありがとうございます！大好きと言っていただけると本当に嬉しいです！もうまもなく完結いたしますが、最後までお楽しみいただけたらと思います♪ (2013年5月25日 23時) (
レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！今回は私が大好きなさぶくんとしろちゃんの絡みが多くなるかなと思います！もちろん他の兄弟の絡みも含め、ほのぼの優しいお話を書けたらと思います！またよろしくお願いします！ (2013年4月11日 21時) (レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 新章、嬉しいです。四朗くんのちょっとした変化に気づいちゃう三郎くんが、なんだか・・もう！！ってなります。敏感なんだろうな〜って。これからも素敵な兄弟愛のお話、楽しみにしています☆ (2013年4月10日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2013年4月10日 21時
