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翌朝、三郎の目覚ましの音で四郎も目が覚めた。
もともとそこまで寝起きの悪くない三郎。
その三郎が目覚ましを止めた後、いつまでも動き出さないのを不思議に思い、四郎が起き上がって三郎の様子を伺う。
「……あぁしろ……おはよ……」
「熱出てる。」
「……みたいだね」
四郎が三郎のおでこを触りながら、心配そうに言うと、三郎が苦笑いで答える。
37度台の熱だと、自覚がないことも多い三郎。
三郎の回答に、四郎は熱が高いことを確信する。
「あっち戻って用事は？」
「特にない…かな……」
「じゃあ熱下がるまでこっちにいな。ゆかさんには連絡入れとくから。いいね？」
「…はーい……ごめんね…」
三郎はしんどいのか、素直に四郎の言うことに従う。
四郎は寝ている三郎にうるさくないよう、家の外に出て、ゆかと自宅に連絡を入れ、熱が下がるまで大阪に留まらせることを伝える。
「さぶくん、ちょっと買い物行ってくるから大人しくしててね。」
寝ている三郎にそう告げると、静かに家を出て、急ぎ足でスーパーに向かい、看病に必要なものを買う。
ウィークリーマンションには、看病できるものは何一つ持ってきていない。
「あぁごめん、起こしちゃった？熱計ってるから大人しくしてて。」
自宅に戻ると、四郎は買ってきたばかりの体温計で三郎の熱を計る。
体温計が鳴るまでの間に冷たいタオルを作り、おでこに乗せてやる。
三郎は冷えピタがあまり好きではなく、熱を出したときにはいつも兄弟が、冷たいタオルを乗せてやるのだ。
「……38.7度か。結構高いな。午後になったら病院行こう。」
「…寝てれば治るよ……」
「でも、ここには薬もないし、明日以降は病院行きたくても連れていけないからさ。今日、行っておこう。」
三郎はもともと喘息の薬を飲んでいたり、その時その時で色々な薬を飲んでいるため、むやみに市販の薬を飲まないように言われている。
自宅であれば、置き薬があったが、もちろん旅行先の大阪には持ってきていない。
四郎は旅先で三郎が熱を出したことを昌宏に連絡を入れ、病院で伝えるべきことを確認する。
すると、知り合いの医師が近くに勤めていると紹介してくれ、 三郎の情報は伝えておいてくれるとのことだった。
「立てる？下にタクシー呼んだからね。」
昼過ぎ、四郎がタクシーを呼び、三郎を病院へ連れて行く。
診察の結果、風邪とのことで、ゆっくり休めば治るとのことだった。
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7322(プロフ) - yuiさん» yuiさん！コメントありがとうございます！大好きと言っていただけると本当に嬉しいです！もうまもなく完結いたしますが、最後までお楽しみいただけたらと思います♪ (2013年5月25日 23時) (
レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！今回は私が大好きなさぶくんとしろちゃんの絡みが多くなるかなと思います！もちろん他の兄弟の絡みも含め、ほのぼの優しいお話を書けたらと思います！またよろしくお願いします！ (2013年4月11日 21時) (レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 新章、嬉しいです。四朗くんのちょっとした変化に気づいちゃう三郎くんが、なんだか・・もう！！ってなります。敏感なんだろうな〜って。これからも素敵な兄弟愛のお話、楽しみにしています☆ (2013年4月10日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2013年4月10日 21時
