28 ページ28
三郎は毎日のようにガイドブックを眺め、大阪への知識を深めている。
「ねぇ、ちょっとじろちゃんのパソコン貸して。」
「え？あー、うん。」
何か調べ物でもするのかと、部屋へ招き入れ、電源を入れた二郎。
「え、大きいのじゃなくてこっちのことだったんだけど。」
そう言って三郎が指さしたのは、二郎のスマホだった。
現代風の顔立ち、スタイルも現代風、服装も現代風なのに、機械にはもっぱら疎い三郎。
そんな三郎の天然発言に、二郎は大爆笑。
「そんなに笑わなくたっていいじゃん。」
口を尖らせながら階段を降りてきた三郎。
後ろから二郎が、すまんすまんと言いながら、尚も大爆笑している。
もちろん、そんな三郎のオトボケ発言はすぐに兄弟たちに広まる。
「ちょっとさぶくん、おれのパソコン取って！」
「さぶにぃ、おれのパソコン放って！」
こんな調子で四郎と五郎がしょっちゅうからかっている。
三郎はそのたびに頬を膨らませ、すねているが、兄弟たちはそんな三郎がかわいくて仕方ない。
そして、そんな風に三郎をからかえるほどに、今の三郎が元気でいてくれていること、二週間ほど前までは考えられなかった、こんなやり取りが嬉しくて仕方なかったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
7322(プロフ) - yuiさん» yuiさん！コメントありがとうございます！大好きと言っていただけると本当に嬉しいです！もうまもなく完結いたしますが、最後までお楽しみいただけたらと思います♪ (2013年5月25日 23時) (
レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
7322(プロフ) - アリスさん» アリスさん、コメントありがとうございます！今回は私が大好きなさぶくんとしろちゃんの絡みが多くなるかなと思います！もちろん他の兄弟の絡みも含め、ほのぼの優しいお話を書けたらと思います！またよろしくお願いします！ (2013年4月11日 21時) (レス) id: ee69312e20 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 新章、嬉しいです。四朗くんのちょっとした変化に気づいちゃう三郎くんが、なんだか・・もう！！ってなります。敏感なんだろうな〜って。これからも素敵な兄弟愛のお話、楽しみにしています☆ (2013年4月10日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃ | 作成日時：2013年4月10日 21時
