＊ツリーハウスの住人６＊ (ページ14)

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ちとせside

翔に謝りたいことなんてたくさんあって…
一言じゃ言いきれないけど

でも、その中でも1番伝えなきゃいけない事

それは……

ちとせ｢突然……何も言わずにこの学校を去ってしまって、ごめんなさい……っ｣

翔｢……ちとせさん…｣

ちとせ｢本来なら、限られた生徒メンバーだけにでも

ちゃんと挨拶をして理由を話してここを離れるべきだったんだろうけど…

それもせずに私……皆に…翔に迷惑かけちゃって

今更謝って済むことじゃないけど、本当にごめんなさい｣

私が姿を消したのは本当に周りにしてみれば突然で

生徒会長が消息をたつなんて前代未聞で…

それでも私、そうせざるをえないと思った

生徒会長として…乱してはいけないと思ったの、この校内の雰囲気を

ちとせ｢当時、生徒会メンバーとして表舞台に立つ事が多くなった翔が周りからの人望や人気を集めていたの…気づいてた？｣

翔｢…先生達や、関わりのなかった生徒達からも声をかけて貰えるようになったな…って言うのは…｣

その事実は、きっとまだ生徒会に入りたてで
自分を未熟だと思っていた翔にとっては嬉しい変化でもあったと思う…

私もその姿を見て、一緒に生徒会を盛り上げてくれる翔の優しさが皆にも伝わってるんだなって感じられて凄く嬉しかったし、より一層頼もしいとも思えた

けど、事態はそれだけでは終わらなくて…