＊ツリーハウスの住人６＊ (ページ1)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:6,469 hit

△251 ページ1

これって…！

夏恋｢会長これって、もしかして佐倉先輩からもらったものじゃないですか！？｣

翔｢え、そうだけど…なんでわかったの？((汗

というか彼女の名前まで…｣

驚く会長も他所に、私自身も驚きと動揺を隠せない

今私が手に持っているのは、昼間そのあまりの綺麗さに見惚れたあの…

夏恋｢"桜柄のレターセット"…｣

封筒の右下には綺麗な可愛らしい字で、翔へ今までありがとう。と書かれていた

｢お探しになってた桜柄のレターセット｣

櫻井会長と佐倉先輩…

さくら…桜柄

このレターセットの在庫を尋ねた人物

店員さんがそれを私じゃないかと間違えて声を掛けたのは、もしかして容姿が私と似てる人物だったからなんじゃ…っ

もし…もしそうなら

夏恋｢近くに…居るって事…？｣

翔｢夏恋…ちゃん？大丈夫？どうしたの？｣

夏恋｢……っ｣-ｶﾞﾀｯ！

翔｢夏恋ちゃん！？((汗｣

居ても立ってもいられなくて、会長の部屋を飛び出し、そのまま家を出てあの店の方まで無我夢中で走る

もしそうなら、私のこの勘が当たっているなら佐倉先輩はこの街にいる…！戻って来てるんだ！

夏恋｢ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…！｣

息が切れるのも無視して走り続ける

お願い、ただの勘なんかで終わらないでっ

夏恋｢ﾊｧｯ…ﾊｧｯ……あ！…あの、すみません！((汗｣

｢…？あれ、昼間のお客様！どうなさいました？｣

店に着くと、丁度シャッターを締める直前のあの店員さんがいた

夏恋｢お尋ねしたい事があって…ﾊｧｯ…

例の桜柄のレターセットを探してたお客さんって…どんな方でしたか！？｣

｢え…どんな……って((汗｣

夏恋｢見た目とか！何歳くらいとか…っ｣

｢年齢は…大学生くらいですかね…お綺麗な方で雰囲気はお客様によく似てらっしゃる印象でした((汗

なのであの時間違えて声をかけてしまって…｣

夏恋｢大学生…っ｣

｢あ、あと…｣

夏恋｢…？｣

｢4年前にも同じ物をお買い上げ頂いたみたいで、同じ物を探してると仰ってました｣

夏恋｢4年前って事は…じゃあやっぱり！｣

｢あの…うちの商品に何か…？｣

夏恋｢い、いえ違います((汗遅い時間に突然すみませんでした…っ失礼します！｣

キョトンとする店員さんに勢いよく頭を下げてその場を離れ、私は頭を整理するために近くの公園へ向かった