Want to -今日をどう生きようか- (ページ22)

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車で帰宅しながら考える

正直驚いた
昨日会って惹かれた女が
俺の腕の中で眠ったAが
まさかパク商事のご令嬢だったなんて

パク商事といえば、韓国を代表する商社の一つで
その商業分野は多岐にわたる
自動車、食品、建築、住宅、土木、家電、電子機器などなど…
とにかくなんでもござれな総合商社様だ

そのご令嬢とあれば誰もが驚くだろう

生まれを知れば、
大人びた振る舞いも
厳しい両親も
制限された生活も
うなずける

だが、ジミンがいとこで年上、さらに男であるし、
Aは直接的な後継者ではないことは予想がつく
まあその家系であれば厳しいだろう

だからこそ
その家柄で苦労したことも多いと思った
俺はそれを知らないでお前に興味があるということを伝えたかった

連絡先も交換できたし
今日のところは御の字だ

ブーッブーッブーッブーッ

ちょうど家につき車を降りたところで電話が鳴った

「ヨボセヨ、ジミナ？」

「ヒョン！おつかれさまです！
　いま電話大丈夫ですか？」

「おー、今家着いたとこ」

「そうでしたか、いままでAと一緒だったんですか？」

「ああ、さっき会社に送ってきた」

「そうでしたか、ありがとうございます
　あいつ今日仕事だったのか」

「なんか、少しだけ行かなきゃみたいなこと言ってたぞ」

「そうですか、ありがとうございます
　で、ヒョン！今度飲み行きませんかってお誘いの電話です！」

「おー、そうだな、いつでもいいぞ、今日行くか？」

「いいんですか？！」

「おー」

「さすがヒョン！ジニヒョンのとこにします？」

「そーだな、18：00くらいでいいか？」

「そうですね、お腹すきましたし」

「ん、じゃああとで」

「はい！では！」