Want to -今日をどう生きようか- (ページ21)

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半分こずつ二人でサンドをいただいて、
食後のコーヒー

「ほんとにおいしいですね」
「だろ？
　休日たまに来るんだ、ここ」
「いいですね
　素敵な日になりました」
「ならよかった」

楽しい時間はあっという間に時間が過ぎる
時計を見ると、15:00

「そろそろ会社にいかなきゃか？」

「そうなんです…すみません」

「ぜんぜん、昼飯一緒できてよかった」

「こちらこそお誘いいただきありがとうございます」

「ん、じゃあ行くか」

「はい」

レジに向かうと

「カードで」

「ユンギさん今日は私が！」

「学生のおまえに払わせるわけないじゃん」

「そんな…」

「おまえはおいしいって笑ってればいいの」

「ごちそうさまです…」

「ん」

ユンギさんが会社の近くまで送ってもらうことに

「会社この辺りだっけ？」

「はい！」

「次の信号の交差点からちょっと行ったところです」

「ん、じゃあ手前の道入ったとこ停める」

「ありがとうございます」

「ここ？」

「はい、このガラス張りのビルです」

「でかいビルだなって、もしかしなくてもパク商社？」

「あ、そうです…」

「まじかよ」

「言ってなくてすみません…」

「いや、ぜんぜんいいけど、驚いただけ」

「そうですよね…」

少し沈黙が続く

「大変だよな、きっと」

「え？」

「俺でよければなんでも話聞くし、あ、話せないこともあるかもしれねーけど、俺はおまえがいいとこの令嬢だってのは関係なしに、お前のこと一人の人間として、これからもかかわっていきたいと思ってる…
だからなんかあったら言えよ？」

「あ、ありがとうございます
　本当にユンギさんは欲しい言葉をくれる人ですね笑」

「それ何回かいってるけど、なんなんだよ
　まぁいいけど、連絡先交換してよ」

「あ、はい」

こうしてユンギさんと携帯電話番号とカトクを交換した。

「そろそろ行きますね
　楽しい2日間をありがとうございました。
　さらに送っていただきすみません。ありがとうございます。」

「こっちこそありがとな
　あと…俺からも連絡していい？」

「もちろんです笑
　お待ちしてます」

「ん、じゃあ仕事がんば」

「はい、ありがとうございます」

ユンギさんの車を降り、ドアを閉める

「じゃあ、また」

ユンギさんは助手席の窓を開けてそう言うと、車を発進させた。

「早く終わらせて帰って、お説教か…」
これから起こることを思い浮かべて憂鬱な気持ちになりながら、ユンギさんの車を見送った。