18 ページ18
いまのAの笑顔は
なんだか
儚い
消えてしまいそうなこいつを
救ってやりたい
抱きしめて
安心させてやりたい
そんな思いが込み上げる
「眠れなくなって、具合が悪くなったりとかは?」
「…そんなにないです」
「それは少しはあるってことだろ」
「んー
頭が痛かったり、でもそれはもともと偏頭痛持ちですし」
「他には?」
「耳鳴りがしたり音が聞こえづらかったり」
「あとは?」
「たまにフラフラしたりとか…」
「おい」
「でも睡眠が理由とは限らないですし、
ときどきですから大丈夫です」
「それは大丈夫じゃないだろ」
「うーん
どうしてものときは薬を飲みます」
「市販のやつか?」
「はい」
「危なくないのか?」
「どうでしょうか…」
「いまは?飲んだの?」
「いえ」
「じゃあ俺が寝かしつける」
「え?」
「抱きしめてもいいか?」
「え、?」
「いい?」
「は、はい」
Aをそっと抱きしめる
頭を撫でて
「目を閉じてA」
「ユ、ユンギさん?」
「今日は何も考えないで」
Aの背中を撫でる
「ユンギさん」
「ん?」
「ありがとうございます」
「ん」
「あったかいです」
「だな」
なかなか寝付けないでいるみたいだったけど
1時間くらいたって寝息がきこえてきた
少し体を引いて顔をのぞくと
まるで赤ちゃんみたいだ
眠ってあたたかいAをもう一度抱きしめなおして
眠りについた
260人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SALT(プロフ) - JENNIEさん» コメントいただきありがとうございます!がんばります! (2023年2月13日 0時) (レス) id: 084ff7349c (このIDを非表示/違反報告)
JENNIE(プロフ) - 続き楽しみに待ってます🎵 (2022年11月26日 4時) (レス) id: 0f519ab833 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SALT | 作成日時:2022年10月17日 15時