Want to -今日をどう生きようか- (ページ15)

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Aが風呂に行った

自分でも大胆なことをしたと思う

家に女を泊めることも
バーで誘うなんてことも

女性経験が無いわけではないし
それなりに付き合ってた人もいた

だが本気で好きだったかと聞かれれば、うん、とは言えないし
ここ数年、会社に入社してからは恋人はいなかった

そこでまさかの大学生
いや成人してるし
悪いことしてるわけじゃねえよな

しかもかわいがっている後輩のいとこ
まあだからこそAが警戒を緩めてくれたっていうのはあるけど

たぶんあれだ、
そのひとめぼれっていうやつとは違うかもしんねえけど
今日初めて会って、短時間で俺はAに惹かれたんだ

「ユンギさん」

「お、上がったか
　って、え？」

「すみません、ズボン大きくて」

「そっか、わりぃ
　ひ、ひもついてるやつ持ってくる」

ああ、心臓に悪い
服の下に伸びるスラっと長く細い足
不覚にもドキっとしてしまった

俺も風呂を済ませリビングに戻ってくる

「髪乾いたか？」

「はい！ドライヤーありがとうございます」

「ん
　お前眠くないのか？もう2：00だ」

「はい、大丈夫です」

「そっか
　まあ肌寒くなるし、布団に入るか
　寝室こっち」

「え、私このソファーをお借りしていいですか」

「何言ってんの
　そこじゃ風邪ひくぞ、真夏じゃねえんだから」

「でも…」

「なんもしねぇし、ジミンとも約束したしな」

「いいんですか？」

「俺がそうしたいの
　同じ家にいるのに寂しい…
　一緒に寝よ？だめ？」

「いえ、だめじゃないです///」

「ん、おいで」
　Aの手を引いて寝室に向かう。