今日:18 hit、昨日:1 hit、合計:79,752 hit
小|中|大
告白 壱 ページ9
目を覚ますと杏寿郎くんはいなかった。
時計を見るとお昼を過ぎていた。
今夜は任務だろうか…
どこにいるんだろう…
無償に寂しくなって、身なりを整えると
屋敷の中を探し回った。
「Aさん!
大丈夫ですか? お体は?」
「千くん、ありがとう。
ごめんね、心配かけて…杏寿郎くんは?」
「兄上は庭で鍛錬中ですよ。」
お礼もそこそこに走って庭に出る。
竹刀を振っている杏寿郎くんを見つけると
走って抱きついた。
「A!驚いたではないか!
目が覚めたか?どうした?」
「何でもない。」
「泣いているのか?」
「泣いてない。」
竹刀を近くの木に立てかけると
力強く抱きしめてくれた。
「話したくなったら言えばいい。」
顔を見なくても声でわかる。
杏寿郎くんが今何を思い
どんな顔をしているか。
その一言に抱きついたまま
うん、うんとうなづいた。
この人は誰よりも強くて、真っ直ぐで
素直で、優しくて温かい。
絶対に、絶対に杏寿郎くんを守らなきゃ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
257人がお気に入り
257人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杏 | 作成日時:2021年1月17日 10時