【鬼滅の刃】貴方との幸せな未来にむけて～続3～ (ページ48)

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番外編　煉獄side ページ48

隠の者が来て、小さくなった隊士を
何人か蝶屋敷に連れて行った。

俺は自分の手拭いをAに渡し
体に巻いてもらうと、胸のポケットに
入れてやった。

「すごーい！高ーい！！」

布を纏った安心からか、さっきとは
打って変わって元気になったA。

ポケットから顔を出して呑気に喜んでいる。

「全く…君という子は。」

「えー？何か言った？」

「胡蝶の屋敷まで飛ばすぞ！
しっかり掴まっておくといい。」

最初は喜んでいたが、途中から
ポケットに潜り込んでしまった。

寒かったか？と心配して覗き込めば
ポケットの中で丸まって寝ているA。

胡蝶の屋敷に着き、通された個室に入ったが
声をかけても起きないため
これでは胡蝶の診察も受けれない。
そっとポケットから取り出して
手の平に乗せると、手拭いを上手に巻いて
丸まって寝ているA。

「あら…まぁ、可愛いこと。
こんな大変な事態なのに、呑気に寝てるなんて
Aちゃんらしいですね。」

「う…うむ。」

「恐らく体は大丈夫だと思います。
血鬼術をかけた鬼は斬ったようなので
何日かしたら元に戻ると思いますよ。
それまで…大変だと思いますけど
我慢してくださいねー。」

俺を見てにっこりと笑う胡蝶。

最後の言葉の意味が分かり
カーッと熱くなる。

ふふふっと微笑みながら
「どうぞ、ごゆっくり。」と
部屋を出て行った。