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番外編 煉獄side ページ47
「す…済まぬ。
驚いてしまって…本当にAか？」
尋ねると、鬼は斬ったが血鬼術を
かけられたようで、他にも小さくなった
隊士がいると言う。
説明をしてくれるが、先程のAの
姿が目に焼きついて思考が働かない。
Aが胡蝶に連絡をすると言うので
俺の鎹鴉を使うといいと伝えた。
俺がしっかりしなければ…
俺は柱なのだから。
「…杏寿郎くん。」
躊躇いがちに声をかけてきたA。
どうした？と聞くと
Aは顔を赤くして
俯きながら一言。
「鼻血でてるよ…」
？！
慌てて鼻元に手をやると
暖かくぬるりとした感触。
「よっ！ よよ、よもやっっ？！」
Aが差し出してくれた
手拭いを受け取ると慌てて拭き取る。
が、拭いてはまた垂れてくる鼻血。
柱として不甲斐ないっ！
穴があったら入りたいっっ！！
チラリとAを見ると
頬はまだ赤く染めているが
慌てる俺の様子がおかしいのか
お腹を押さえて笑っている。
あぁ…愛いな。
笑顔はもちろん、怒った顔も
恥ずかしく頬を染めている顔も
全てが愛おしい。
…それにしても
俺の手のひらに収まりそうな程
小さくなったな。
体が小さくなっただけで
特に異常はなさそうだが
いつになったら元に戻るのだろうか、
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作者名：杏 | 作成日時：2021年1月17日 10時
