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番外編 肆 ページ44

「よもやっ!!?」
「えーーっ!!?」


そしてその瞬間黒い布から
解放された私。


…寒い。


そう思って下を見ると
私は全裸だった。





「えーーっ!!?」
「よっ!よもやっ!!?」


慌てて体を隠すように黒い布を
胸元まで引き上げる。



「みっ!見ないで!!」

杏寿郎くんが驚きを隠せないのか
目を見開いて口をポカンと開けている。


「杏寿郎くん!!
見ないでってば!!」



ハッと我に帰る杏寿郎くん。


「す…済まぬ。
驚いてしまって…本当にAか?」


「うん、血鬼術にかかったみたい。」


「鬼は?」


「崩れてたから多分大丈夫。
私と同じように小さくなった隊士が
他にもいるかもしれないの。
事後処理部隊の人に来てもらった方が
いいかも。」
流星に声をかけて、しのぶちゃんに
この事を伝えてもらうようお願いしなきゃ。

流星…どこかな。



キョロキョロ探してるけど
その側から凄い視線を感じる。

目の前の杏寿郎くんだ。
私を手のひらに乗せたまま
まだ動かない杏寿郎くん。



「…杏寿郎くん? 大丈夫?」


「…」


「杏寿郎くん!!」


「む? どうした?」


「しのぶちゃんに伝えたいの。
他にも小さくなった人がいるかもしれないから
隠の人達に来てもらった方がいいと思って。」


「うむ! 名案だ!
俺の鎹鴉を胡蝶に飛ばそう!」


「杏寿郎くん…」


「何だ!」



「鼻血でてるよ…」



「よっ! よよ、よもやっっ?!」

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作者名: | 作成日時:2021年1月17日 10時

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