【鬼滅の刃】貴方との幸せな未来にむけて～続3～ (ページ37)

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出会い　陸ページ37

「グズ…ずびばせん…おちづきまじた…」

泣きすぎて鼻声の私を見て、眉毛を下げながら
炭治郎くんが優しい顔で微笑んでいる。
善逸くんは炭治郎くんと話が終わると
さっき私に手を振り払われたことを
根に持っているようでブツブツ何かを
言っている？

「鬼殺隊、階級甲の牧野Aど
いいばず…」

「Aさん、もう少し落ち着いてからで
いいですよ？
(濁点多すぎて分かりづらいから…)」

「ばい…。」
そりゃそうだ…
泣き止んで落ち着くまで炭治郎くんが
ティッシュを渡してくれたり、背中を
さすってくれた。
その間も善逸くんは掛け布団を握りしめ
口に咥えると炭治郎くんを冷たい目で
見ている。

ーーーーー

15分後。

はい、落ち着きました。

「ありがとう、炭治郎くん。
体は大丈夫なの？」

「ありがとうございます！
大丈夫です！」

ベッドの上に正座してる炭治郎くん。

「負傷してるから横になって。」

「あ、ありがとうございます。
じゃあそうさせていただきます！」

ベッドに横になると、掛け布団を
きっちり首元まで掛けている。
性格でるね…。

驚かないでねと前置きをして
未来から来たことを伝え、これからの鬼舞辻との
戦いについては簡単に話した。

やっぱり自分がどこまで話していいか
分からないから、炭治郎くんについては
お館様にお任せした方がいいような気がして。

言葉をなくした炭治郎くんだったけど
それでもちゃんと最後まで聞いてくれた。

善逸くんも聞いてたけどさすがに
真面目な話だと気づいたのか
一言も発することなく、最後まで
静かに聞いてくれた。