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告白 弐拾壱 ページ30

じっと見つめられて
すごく恥ずかしくて
やっぱり慌ててお団子を食べた。

食べ終わるのを見計らって
杏寿郎くんが口を開いた。




「共同任務の時に、富岡から水の呼吸
肆ノ型の話を聞いたことがある。」


「!…
ゲホッ…ゲホッッ…」
お茶を飲んでた私は突然確信をつかれて
今度はお茶でむせた。

「A、大丈夫か?!」
慌てて席を回り込むと私の背中を
トントンと優しくさすってくれる。

「ご…ごめんなさ…ゴホッ…」
杏寿郎くんは背中をさすりながら
心配そうな顔で覗き込んでくる。

「Aはよく咽せるな。
気をつけた方がいいぞ!」

「うー、ごめんなさい。」

落ち着いた私は、話の腰をおったことを謝ると
話の続きをお願いした。





そもそも虹の呼吸は、炎と水の呼吸双方の
要素を合わせ持った珍しい呼吸だったらしい。
だから私が水の呼吸を使えても
不思議ではない、と言い切る杏寿郎くん。


「Aが混乱するといけないからと
お館様から口止めされていたのだ!」


そう言われて
はぁ…と気が抜けてテーブルの上に
突っ伏した。



「そうなんだ…」



慌てて私の肩に手をのせると

「どうした? もしや心配していたのか?」
と聞かれたから、頷くと
「すまなかった。
逆に不安になるかと思い、伝えなかった!
それに俺としては炎の呼吸を
使ってくれた方が嬉しい。
富岡には悪いがな!」と嬉しそうに笑った。

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作者名: | 作成日時:2021年1月17日 10時

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