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告白 捌 ページ16

「A…
今夜一緒に寝てもいいだろうか?」



顔を見ると、無意識に出た言葉だったようで
真っ赤になっている。




「むっ! いや、これはその…
決してAを抱きたいとか
そういうのではなく…」


「分かってるよ。
私も同じ事思ってたから。
お風呂先に入ってきて。」


泣き疲れて力なく微笑むと
「一緒に入るか」と言われ
今度はこっちが驚く。

でもこれも無意識だったのか
「よもや!Aの前だと俺は心の声が
漏れまくりだな。」と頭を掻きながら
耳まで真っ赤にしている。


勿論、これも変な意味でなく
恐らくお風呂場でまたフラついて
転倒したら危ないから
心配してくれているのは分かった。



「見ないって約束してくれるなら
入ろっか。」


「! み、見ない…よう善処する。」




ーーーーー



先に入り、こちらに背を向けて
体を洗っている杏寿郎くん。


広くて筋肉質な逞しい背中。
でもやっぱり傷がたくさんある。
後ろに座ると、そっと傷に指を這わせた。

「もう、痛くない?」

「あぁ、古傷だ。」

手拭いを湯につけ石鹸をつけると
杏寿郎くんの背中を洗った。


「人に背中を洗ってもらうのは
久しいな、いつぶりだろうか。
やはり気持ちがいい。ありがとう。」


背中を洗い終わるとお礼に私の背中を
洗ってやろうと言われ、恥ずかしいけど
お願いした。
この時の私は泣き疲れて、思考が
止まってたのかも知れない。


背中を向けると、髪を一つにまとめ
前にたらした。
恥ずかしいから前にタオルはかけている。
杏寿郎くんの手が私の背中を
洗っていく。 石鹸を手拭いではなく
自分の手につけたようだった。


「綺麗な背中だな。」

「まだ実践経験がそんなにないから…」

「そう言う意味ではない。
白くてこんなに華奢な体で
よくあんなに多くの鬼を斬ったな。」

告白 玖→←告白 漆



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作者名: | 作成日時:2021年1月17日 10時

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