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告白 肆 ページ12

カツ丼は大好評でその日の食卓も
楽しく時間が過ぎて行った。

お陰で昨夜の出来事を
考えずに済んだ。




食事を終えると
「この後時間をいただけますか?」と
声をかけた。


何かを察したのか槇寿郎さんも
千くんも真面目な顔で姿勢を正して
うなづいた。


私は一旦部屋に戻るとスマホを
ポケットに入れて皆んながいる部屋へと
戻った。





「まず最初に槇寿郎さんと千くんに
謝らなければなりません。」

煉獄家でお世話になると決まった時に
杏寿郎くんにお願いして
嘘をついてもらったことを謝った。

そして、この世界で身寄りがないのは
事実だが自分は未来からこの世界に来たことを
話して顔を上げた。
千くんと槇寿郎さんは驚いている。

膝の上に置いた手を握りしめると
隣に座っていた杏寿郎くんが
そっと手を重ねてくれた。



「にわかに信じがたい話だな。」
腕組みをしている槇寿郎さん。


ポケットに入れていたスマホを取り出す。

「これは元いた世界で使っていたものです。」
スマホに保存された今の世界とは違う
景色を撮った写真を見せたり、二人を
写真で撮って見せたりした。
この世界にはないスマホに
驚きを隠せない様子の二人。




「Aさんが作ってくれる食事の中に
あまり見慣れないものがあったのは
そういう事だったんですね…」

「信じてくれるの?」

「驚きましたが合点がいきました。
それより僕の方こそ気づいてあげれず
すみませんでした。
辛かったでしょう?
家族と離れて寂しかったでしょう。」
と千くんが眉毛を下げて
悲しそうな顔で言ってくれた。


「千寿郎の言うとおりだな。
俺も気づいてやれなかった。
杏寿郎も辛かったろう、すまなかった。」
と頭を下げてくれる槇寿郎さん。



ツーッと一筋涙が頬を伝った。

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作者名: | 作成日時:2021年1月17日 10時

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