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謙杜side
頬を撫でられる感覚と大好きな匂いに目が覚める。重い瞼を上げると、そこには会いたくて会いたくてたまらなかった人。
昨日、電話切られて、めちゃくちゃ泣いて、ご飯食べる気力すらなく横たわってたら、いつの間にか朝やった。ほぼ丸一日ご飯もお水も口に入れてないのやばいかもって思うけど、布団もかけずにいたせいか、身体が芯から冷えて熱まで出てもうたみたいで、しんどくて立ち上がれそうもなくて。
体力もないから、そのまままた目を閉じてたら寝てたみたい。愛おしそうに、でも泣きそうな顔で謝りながら俺のほっぺを撫でてくれるみっちーは、なんだかとても、いじらしかった。
「ごめん…っ、体調、崩した？熱、測ろうな」
「んん…、みっち、みっち、あいたかった…」
「ごめんな、俺…自分のことばっかで、長尾のこと傷つけたよな…」
「んーん、ええよ……ちゃんと、帰ってきてくれた、やんか………っ、うぁ…」
みっちーの温もりを少しでも近くて感じたくて起き上がってみたけど、今までにないくらい頭がぐわんぐわんして。力が抜けた勢いでみっちーに体重を預けることになっちゃったけど、しっかり受け止めてくれた。
久しぶりに感じる温かさに安心するけど、じっとしてるのに今度はガンガン殴られてるみたいに頭が痛い。熱のせいか息も少ししづらいし、あかん、ほんまにしんどい。
「んっ…っは、ぁ、…うぅ〜…」
「しんどいな、ごめんな。どこがしんどいか言える？」
「え、と……ひんけつ、と、あたま、と、ねつ……」
「そっか、ありがと。横になった方が楽やろ？……っと」
「いやや、はなれんといて…！」
俺の体をソファに横たえようとしたみっちーにぎゅっと抱きついたら、みっちーは困ったような声を小さく漏らす。ええもん、めいっぱい甘えさせてもらうんやもん。
「…わかった、じゃあ寝室行こ。抱っこして連れてってやるから、な？」
「ねえへんよ…？」
「んー、わかったわかった。」
曖昧に言葉を濁したみっちーは、体勢を整えてお姫様だっこしてくれた。その胸に顔を寄せてみたら、優しく頭撫でてくれて、ふわりとええ匂いもして。……ちょっとだけ、病院の匂いやけど。
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柚羽(プロフ) - ちゅきちゅきさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです🥹💛 (2022年12月24日 10時) (
レス) id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅきちゅき(プロフ) - 各コンビとの短編集？天最高です！毎日の楽しみになりました😍 (2022年12月23日 13時) (レス) id: 1b2f475238 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - Rioさん» ありがとうございます…！🥺お返事できておらずごめんなさい…！夕暮れさんとても人気なので近いうちにまた書くと思いますー！！🫧 (2022年12月15日 0時) (レス) @page39 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 主様のお話大好きで何回も読んじゃいます！！また夕暮れのお話待ってます🥺🥺 (2022年11月26日 20時) (レス) @page36 id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - おもち。さん» ありがとうございます🥹おもち。さんも続編公開おめでとうございます！楽しみにしてます♡ (2022年10月13日 23時) (レス) @page5 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚羽 | 作成日時：2022年10月13日 18時
