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謙杜side
「た、だいまぁ…」
玄関のドアを開けて家に入ったけど、予想に反して家の中はとても静かで。
確かみっちー、昨日夜勤って言ってたから今日はお昼には帰って来てるはずやのに。部屋で寝てるんかな？でも、靴もないし、何より気配が全くない。
「、おしごと、かな…」
最近実はめっちゃ大変やったんやけどな、今日ようやくひと段落ついたんよ。ちょっと体調もよくないし、いっぱい甘えさせて？
…って言うつもりやってんけど。弱った心の行き場がなくなって、リビングのソファに吸い込まれるように体重を預けるしかなくて。
着替えなきゃなぁとか、手洗わなとか、一応頭では考えるけど頭が重くて到底体が動かない。横になって目を閉じてるのに、ずっとクラクラしとるし、きもちわるさもあって。あぁー…これ、結構ひどい時の貧血やなぁ…。
.
携帯の着信音が遠くから聞こえた気がして、意識がふっと浮上する。あ、結構寝てたんかな……。
仕事の連絡やったらやばい、と思って、寝そべったまま鞄に手を伸ばしてスマホを手に取ると、そこには「道枝駿佑」の名が。あ、みっちーや。てかもう18時なんや。………あかんあかん、はよ出な。
「んっ……もしもし、みっち…？」
絞り出した声には、いつもの元気がなくて。あかん、体調悪いのバレるかなぁと思ったけど、電話越しのみっちーはなんかすごい、イライラしてて。
でも、俺も体のしんどさとか、そろそろみっちーに甘えたいなとか思ってたから、みっちーのわがまま聞くほどの余裕もなかった。何より、俺の仕事馬鹿にされたみたいで、めっちゃ悔しくて。
『あーーもうええわ、今日帰らんから』
「は？……なに、言っとるん」
『別にええやろ、明日も俺は仕事やし。』
「なんでっ……え、ぁ…」
電話切られた。俺、言いたいことなんも言えてないのに。……ばか。みっちーのばか……。
「……っ、う、うぅ〜…！」
真っ暗になったスマホの画面見てたら、なんだか涙が溢れてきた。あんなこと言われて怒りたいのに、呆れてるはずやのに、なんでこんなに涙止まらんのやろ。
「みっちーの、ばか……っ、会いたい……！」
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柚羽(プロフ) - ちゅきちゅきさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです🥹💛 (2022年12月24日 10時) (
レス) id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅきちゅき(プロフ) - 各コンビとの短編集？天最高です！毎日の楽しみになりました😍 (2022年12月23日 13時) (レス) id: 1b2f475238 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - Rioさん» ありがとうございます…！🥺お返事できておらずごめんなさい…！夕暮れさんとても人気なので近いうちにまた書くと思いますー！！🫧 (2022年12月15日 0時) (レス) @page39 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 主様のお話大好きで何回も読んじゃいます！！また夕暮れのお話待ってます🥺🥺 (2022年11月26日 20時) (レス) @page36 id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - おもち。さん» ありがとうございます🥹おもち。さんも続編公開おめでとうございます！楽しみにしてます♡ (2022年10月13日 23時) (レス) @page5 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚羽 | 作成日時：2022年10月13日 18時
