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恭平side
朝っぱらからバイトして、賄い食べた帰り道。家まではバス乗った方が早いけど、なんだか今日は歩きの気分やった。
あれから、謙杜のこと見守ったる！…なんて息巻いてたけど、特に何もなく。こないだの月曜日の朝は相変わらずの感じやったけど、クマ取れてへんし、ちょっと寝とき？って肩を貸してやっただけ。
そろそろ元気になったかなぁ、明日休みやし久しぶりに謙杜家に呼んでみよかな。…なんて、先週も先々週も断られてんけどな、勉強忙しいとかで。まぁあの子受験生やし。
でもやっぱ心配なんよ、兄ちゃんとしてはさ。なんて謙杜のことばっか考えてたからやろうか、反対側の歩道をとぼとぼと行く後ろ姿に見覚えしかなくて、思わず凝視した。
「……平日よな…まだ昼やし。」
こんな時間に？と思うけど、足早に歩を進めれば、やっぱりそれは制服を着た謙杜で。でも、いつもより歩くのが遅くて、猫背で、俯いてて。そういえば、って振り返った先には、謙杜のかかりつけの大きな病院がある。
「、もしかして…」
早退して、病院行ってきた…ってことやろか。あり得る、てかそれしかなくね？体調悪いなら母ちゃん呼ぶとかしろよ……。そう思いながら走って横断歩道を渡って、後ろから謙杜に声をかけた。
「謙杜！…どしたん、こんな時間から。」
「えっ？…あ、恭平くんか、びっくりしたぁ…」
「ごめんごめん。で？どうしたんよ、学校やろ？」
「あー……。ちょっと、早退させられちゃって？あ、大したことないんよ？…てか、恭平くん、今帰るとこやんな」
「え、うん、そやけど」
「………夜まで、さ。何も聞かずに家入れてくれへん？」
思ったよりも謙杜の口調ははっきりしてて、すごい体調悪いってわけではなさそうで安心した。顔色はあんま良くないし、本調子ではなさそうやけど。
そんな中、急に家行きたいなんて言うからちょっとびっくりして。散々断ったんそっちやんか！って思ったけど、夜まで、っていうので察した。早退したこと、母ちゃんに知られたないんやろな。
「…わかった。俺んち誰もいないから気にせんで？」
「よかった…ありがと、恭平くん！」
パァッと広がるような笑顔で名前を呼ばれて、思わず俺も笑ってしまった。ほんまかわええな、コイツ。
でも、最近の寝不足が早退するほどの体調の悪さに繋がってることは確かで。謙杜の笑顔はそのSOSのような気もして、俺がなんとかせな、って気合いを入れた。
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柚羽(プロフ) - ちゅきちゅきさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです🥹💛 (2022年12月24日 10時) (
レス) id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅきちゅき(プロフ) - 各コンビとの短編集？天最高です！毎日の楽しみになりました😍 (2022年12月23日 13時) (レス) id: 1b2f475238 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - Rioさん» ありがとうございます…！🥺お返事できておらずごめんなさい…！夕暮れさんとても人気なので近いうちにまた書くと思いますー！！🫧 (2022年12月15日 0時) (レス) @page39 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 主様のお話大好きで何回も読んじゃいます！！また夕暮れのお話待ってます🥺🥺 (2022年11月26日 20時) (レス) @page36 id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - おもち。さん» ありがとうございます🥹おもち。さんも続編公開おめでとうございます！楽しみにしてます♡ (2022年10月13日 23時) (レス) @page5 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚羽 | 作成日時：2022年10月13日 18時
