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恭平side
「よっ謙杜！おはー」
「…ん、ぁ、恭平くん、おはよぉ」
週の始まり月曜日。月曜から1限あるんガチ最悪よなー、真面目に行ってる俺偉すぎ。……まぁこの年下の幼馴染に「まぁたサボってんのぉ〜？」とか煽られるん気に食わへんから、とかいうしょーもない理由もあんねんけど。
謙杜の家は、俺の家の隣のアパートにある。今は昔みたいに毎日放課後遊ぶとかはせえへんけど、この駅までのバスで会うことは多いねんな。月曜の朝は毎週やし、後は帰りとかも、会うこと多い。実は密かに楽しみにしてることは、謙杜には内緒。
「謙杜今日のお弁当なにー？」
「んー今日はなぁー。……何やったっけ、ぁ、からあげ…？」
「そっか。えらいなぁ毎朝」
「ふふ、恭平くんそれほんま毎週言う笑」
俺にとって謙杜は弟みたいなもん。小さい頃から体が弱くて、父ちゃん死んじゃってからは大好きな母ちゃんといられる時間が減って寂しかったのか、俺にいっぱい甘えるようになって。なんか目が離せないんよ、もう謙杜も高校生やけどさ。
やから、俺は親か？ってくらい、謙杜の些細な変化とかもわかる。最近目の下にクマができてるのも、毎日欠かさず作っとるお弁当の中身が、冷凍食品中心になってることも。……何かあったん？とかは聞かへんけどな。謙杜も言いたないやろうし。
「ん。じゃあ恭平くんまたね〜」
「おう。学校頑張れよ。そんでちゃんとご飯食べて寝るんよ〜？」
「はいはい。恭平くんは俺の親なん？笑」
「ははっ、まぁそんなとこ〜」
反対方向の電車に乗る謙杜と改札を出たところで別れて、俺はスッカスカの電車に乗る。端っこのお気に入りの席に座って考えるのは、弟のような謙杜のこと。
クマができるほど眠れてないのは、多分先週くらいからやと思う。朝とか夕方に会う時は元気そうやから……喘息なんかなぁ。喘息がひどくて入院してたのって、もう何年も前のことやと思ってたけど。調子悪くなってもうたんかなぁ……。
悩んでまうのは、誰かに言うべきかどうか、ってこと。謙杜の母ちゃんとか、俺の両親とか、姉ちゃんとか。誰かに頼るべきかなと思うけど、でもやっぱりやめることにした。謙杜にやって謙杜の考えがあるはずやし。
でも、無理だけはせんように監視しとこ。
そう小さく決意して、寝足りない体に素直に目を瞑った。
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柚羽(プロフ) - ちゅきちゅきさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです🥹💛 (2022年12月24日 10時) (
レス) id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅきちゅき(プロフ) - 各コンビとの短編集？天最高です！毎日の楽しみになりました😍 (2022年12月23日 13時) (レス) id: 1b2f475238 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - Rioさん» ありがとうございます…！🥺お返事できておらずごめんなさい…！夕暮れさんとても人気なので近いうちにまた書くと思いますー！！🫧 (2022年12月15日 0時) (レス) @page39 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - 主様のお話大好きで何回も読んじゃいます！！また夕暮れのお話待ってます🥺🥺 (2022年11月26日 20時) (レス) @page36 id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
柚羽(プロフ) - おもち。さん» ありがとうございます🥹おもち。さんも続編公開おめでとうございます！楽しみにしてます♡ (2022年10月13日 23時) (レス) @page5 id: 9997f70d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚羽 | 作成日時：2022年10月13日 18時
