ご主人様の言う通り (ページ9)

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その後、お金をおろしに行って、
家に着いた時にはもう日が落ちてた。

「ただいま…」

相葉「どーしたの。元気ないよ？」

「なんでもないですよ。あっこれ和さんに」

二宮「どれどれ」

「あの…しょうもないものですよ？拾ってくださったお礼です」

二宮「…犬？」

「はい。和さんに似てるな～と思って」

二宮「ありがと。あと、タメ語でいいよ？聞かないけど、きっとモモの方が年上でしょ」

「…うん」

二宮「それよりなんかあったの」

「いえ……それより、ご飯作りますね」

帰りに買ってきた食材を広げる。
今日はオムライスの予定。

二宮「あっそうだ。モモん家の荷物、明日届くように頼んどいたから。明日整理してきな」

「あの…明日予定が」

二宮「ん…じゃあとりあえず全部俺がまとめとくわ。こっちに着いてから整理しな。勝手にまとめちゃうけどいい？」

「…ありがとうございます。大丈夫です」

二宮「え？」

「あっ、ありがと」

二宮「おりこうさん。さっ今夜のご飯は何だろな～？」

ふふ。
元々料理をするのは好きだったけど、今日は特に気合を入れて作った。
トッピングのケッチャップでオムライスに名前書いたりして(笑)

相葉「あー。なんで俺"相葉さん”なの？」

「なんで…って」

相葉「俺"雅紀”だけど」

「雅紀…」

相葉「仕方ないなぁ。今回は許してあげるよ」

「はぁ…」

相葉「ふふ。モモのオムライスどれ？」

「これ…です」

相葉「俺が書いたげる～！」

そう言ってなにやら楽しそうにケチャップでお絵かきを始める相葉さん。あっ、雅紀さん。

相葉「できたー！」

そこには読めるような読めないような時で
『モモ』しかも♡付きで書かれていた。

「雅紀さんのとこにも♡書きます？」

相葉「雅紀でいいよ。あとタメ語でね？」

「うん。…雅紀？」

相葉「モモが書いてよ！俺のオムライスに♡」

「いいよ？」

私は雅紀のオムライスに
これでもかっ！ってくらいおっきく♡を書いた
遠くから櫻井さんの「どこのバカップルですかー？」って声が聞こえる(笑)
それに紛れて、智くんの「なんで相葉ちゃんだけ呼び捨て～？」って声も聞こえる。

「だって、智くんは智くんなんだもん」

智くんに聞こえない声でそう呟く。
隣で雅紀がそれを聞いてケラケラ笑ってる。

結局、雅紀がみんなのオムライスにも♡を書いて、やっとのことで夜ご飯の時間。
雅紀が1個1個気合入れて♡書くから(笑)