ご主人様の言う通り (ページ14)

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それから私は来た道を戻る。
家につく頃にはもう皆仕事に行っていて、誰も家にはいなかった。

…翔くん大丈夫かな

服も髪もびちょびちょの私は、とりあえずお風呂に入ることにした。

「なにか翔くんにお礼しないとな…」

何にしよう…。
あっそうだ、

私は、さっさとお風呂から出て、携帯を握りしめる。

「大丈夫？さっきのお礼に、今日の夕飯好きなもの作るよ。何がいい？」

これでいっか、

「送信！」

翔くんなにが好きなのかな？
やっぱお肉かな…？

ピロﾝ

櫻井「俺は大丈夫。モモはいけた？お礼なんてしてくれるの？うーん…じゃあカレー作って？」

ふふ。
翔くんの顔が見えてるわけでもないのに、「カレー作って？」って打ってる翔くんを想像して思わずニヤける。
これってバレたら気持ち悪いよね…(笑)

「了解！美味しいの作って待っときます」

ピロﾝ

櫻井「ありがとう、それ楽しみにして仕事頑張ります」

なんか夫婦みたいだな///

二宮「なにニヤニヤしてんの」

「へ？あっ和さん。帰ってたなら言ってよ」

二宮「あんたのせいでびしょびしょなんだけど」

「あっごめんごめん、お風呂湧いてるからどうぞ。」

二宮「冷た」

「だから、お風呂湧いてるよ？」

二宮「いや、俺がじゃなくてお前が」

「なんで？」

二宮「どーせ今も翔ちゃんとLINEしてたんでしょ、俺のことほっといて。そんなに翔ちゃんが好きなの」

「え？いや、す、好きじゃないし」

二宮「言っとっけど、ここにいれんのは"モモ”だけだから、恋とかされたら困んのよね」

『モモだって普通の女の子でしょ』…
その言葉が何回も私の頭をグルグル回る

二宮「お前は"モモ”で、女じゃねぇだろ」

・
・
・

「…なんで、そういう事言うかな」

二宮「だってホントのことだもん」

「…私だって分かってるよ。なに、、私翔くん好きだよ？出てって欲しいなら出てくから」

二宮「やっぱ好きなんだ」

「そうだよ」

二宮「困るよね、俺彼女いるし…」

「なんで若干落ち込んでるわけ」

二宮「別にお前に関係ねぇし」

「…そうだね、私には関係ない。………じゃあ私のことにも首突っ込まないでよ」

二宮「そうだな。風呂行くから」

「ご勝手に」