立場逆転 hkkt 2 (ページ43)

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寂しい理由 cn ページ43

「...ｸﾞｽｯ...涼介ぇ？」

鏡越しに目が合う。

涼介「お前...１人で泣くなよ。

言いたいことがあるならハッキリ言えよ。

いくら好きでもわからないことだって
あるだろ？

聞いてお前の欲が満たせるかは
わかんないけど...俺をもっと頼ってよ...」

涼介の怒った顔が悲しそうな顔に変わった。

その瞬間、すごく申し訳ない気持ちになった。

「ごめんなさい...ｸﾞｽｯ...涼介、、ごめん...」

涼介「侑李こっち向いて？」

「や...こんな顔見せらんない...ｷｬｯ！」

腕を引かれ、気付いたら涼介の腕のなか。

「涼介濡れちゃう...」

涼介「言ってごらん？」

「へっ、、」

涼介「なんで泣いてたの？
さっきのキスはどういう意味？」

言いたくないけど...。

「......あのね、、」

涼介「うん...ゆっくりでいいよ」

優しい声...。

「......寂しかったの...ｸﾞｽｯ...」

涼介「うん...」

「最近忙しくて全然会えなくて...ｸﾞｽｯ...
連絡もあんまり取れなくなっちゃって、、。

ぼくは涼介好きだから...ｸﾞｽｯ...
ずっと涼介のこと考えちゃうの...。

考えれば考えるほど寂しくなっちゃって、、。

だから今日久々に会えて幸せだった...。

２人きりでいれるのも嬉しかったし、
けーととひかと皆でご飯食べれて
楽しかった。

でも...２人すごい幸せそうなんだもん...。

一緒に住むって聞いたとき、、
正直羨ましいって思った。

"毎日ご飯作ってもらえるんだ！"ってけーとが言ってて...ぼくも毎日涼介の作ったご飯
食べたいって思った...。

涼介は普段から忙しいしぼくも撮影あるから
もっと会えなくなるから、時間に追われて
こんな気持ち忘れちゃえって思ってたのに...

なんでそう思ってたタイミングで
ぼくのことｷﾞｭｰするの？

ｸﾞｽｯ...だからもっと寂しくなっちゃうじゃん！

涼介のばかぁ...ｸﾞｽｯ...！

ばかばかばかっ！

涼介のばかぁ！

もっと一緒にいたいよ...ｸﾞｽｯ...涼介ぇ...」

ぼくは湿った涼介のTシャツに顔を埋めて
声をあげて泣いた。

涼介は何も言わずにぼくの背中を
擦ってくれた。

シャワーが当たってる背中はただ熱いだけ
だけど、抱きしめられた身体は優しい温もりが巡ってた。