立場逆転 hkkt 3

気持ちの交差 ym ページ6

「えっ、、？侑李...っ？」






後ろを振り向いた瞬間、
唇を塞がれて呼吸がまともにできない。






「ちょ...まっ、、んんっ」






調理台に体が押し付けられる。






置いた水がｶﾞﾀﾝｯと倒れてTシャツに染みる。






再び唇を塞がれると舌が俺の口内を掻き回す。






押し返そうと肩に手を置くが、その手を
引っ張られ今度は壁に押し付けられた。






「侑李っ、、はぁ...どうしたの...っ？」






俺は突然のことに焦りと不安を感じた。






侑李が自ら行動に移すなんて...。






侑李「涼介が欲しい...涼介が欲しいの...ぉ」






「へっ...」






目の前には涙を浮かべた必死な表情の侑李。






侑李「ごめんっ！ぼく何やってるんだろうね、、涼介腰痛めてるのにこんなことっ...！
ごめん涼介...大丈夫...？」






侑李はｽｯと俺から離れた。






俺は、開いた２人の距離に寂しさを感じた。






それと同時に、また我慢してたんだろうなって
思うと悲しさとそう思わせた自分に対しても
怒りがこみ上げてきた。






俺は、ｶﾞｯと侑李の手首を掴んだ。






侑李「涼介っ！痛い...っ！涼介ぇ...」






侑李を寝室まで連れていく。






俺は、ベットにﾄﾞｶｯと座って目の前の侑李を
見上げた。






侑李「...ｸﾞｽｯ...涼介ぇ...っ」






「なぁ侑李」






侑李「...っ、、なに...ｸﾞｽｯ...」






「我慢しなくていいって言ったよな？」






侑李「...っ！」






「お前、、俺に気ぃ遣いすぎ。

お前だって最近忙しくて疲れてんだろうから
もっと甘えればいいじゃん？

俺は、、お前だけの俺なんだから...。

そんなに遠慮されると俺が寂しいよ...」






俺は、脚の上に侑李を向かい合わせに
座らせた。






俺は、さっき掴んでしまった手首を撫でた。






「ごめんな...痛かったよな、、
怖かったよな」






侑李「...ｸﾞｽｯ...でも、、涼介が感じてた
寂しさを考えれば大したことないから...っ」






「侑李...」






俺は、侑李を力一杯抱きしめた。






耳元で聞こえる、侑李の鼻をすする音。






俺は、そっと頭を撫でた。






すると、それに応えるように
侑李は俺のTシャツをｷﾞｭｯっと握った。






「侑李」






侑李「ん？」






「お前の好きにしろよ」






侑李「へっ、、」






「お前の俺への気持ち、、教えてよ...」






俺は、侑李を真っ直ぐ見つめた。

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