今宵は、甘くて苦い。恋のカクテルをどうぞ……。［ルパンの娘×バーテンダー］

。………。 ページ24

しかも、そのタイミングが運悪くコンタクトに変えたAに、気づき佐々倉がAの頬に、手を当てている様子だった。


慌てて隠そうとするが時すでに遅し。

タブレットはいつの間にか悦子の手元に。



悦子「まぁ。アツアツじゃないの〜。」



と、悦子が言うと渉は佐々倉の解説を始めた。
もうAは、弁解することを諦めた。




渉「Aノトナリニイルオトコガササクラリュウ。
ヨーロッパノカクテルコンテストデニホンジンハツ、ユウショウシタスゴイヒト。
ダケドイマハワケアッテバーテンダヲヤメタ。」



松がタブレットを覗いて言う。



松「イケメンやな〜。好青年そのものや。」




華「ところで、何でAの彼氏との2ショットを取れたの??まさかストーカー⁉」


そう。姉の言葉で私が一番聞きたかったことを思い出した。




渉「チガウ。ソンナヤボナコトハシナイ。
シサクヒンノテストヲシテイタ。ダカラAニキョウリョクシテモラッタ。」



悦子「なに？何かまた開発したの？」



渉「ソノナモ、アマアマスプレーXZ。」





悦子「アマアマスプレーXZ??」

何よそれと言わんばかりに、タブレットに映る赤いロボットを見つめる。




渉「ナマエノトウリ、コノスプレーヲツケルト
ソノヒトノマワリニ、イセイガチカヨッテキテ、チカヨッタイセイハショウキヲウシナウ。」


なるほどって佐々倉さんも、スプレーの効果ってこと！！Aは、何故か悲しくなった。



悦子「ってことは、Aの彼氏は??どうなるのよ！？」




渉「ダケドアルジャクテンヲミツケタ。」





悦子「弱点？？弱点って何？もしかして故障するとカラスを寄せ付けちゃうとか？」





渉「バカ。ソンナワケナイダロ。
アイガアルトキカナイノガジャクテン。」


アイ、あい、愛。

良かったと何故か安心する自分がいた。



悦子「愛ってもしかして………！！それよりあなた〜。」


尊の腕にしがみつく。また、バカップルぶりを見せられるのか……。そう考えると回れ右したくなる。



尊「なんだい〜。悦子。」


さりげなく、自分の腕に絡みついた悦子の腕を解く姿が面白い。




悦子「私にもあのスプレーかけて〜。そうしたら、私ももっともっと美しくなれるわ〜。」



尊「あぁ。悦子。悦子はあのスプレーなんてかけなくても、美しい美魔女だ。
俺はいつでも悦子だけを愛している。」

。→←アジトへの侵入

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