今宵は、甘くて苦い。恋のカクテルをどうぞ……。［ルパンの娘×バーテンダー］

TANAKA ページ13

A「ついた〜！」


Aはある、酒屋さんの前に立つ。その名前は、TANAKA。


噂によると佐々倉溜が、働いているらしい………。のだがAの目的は、それだけではない。(と、いうことは佐々倉に会うという目的もあるのだが………。)



アイ「ターゲットは、酒場TANAKAに10時入店予定です。」



そう。Aは、海外から「酒場を狙って来る強盗犯が、いるその身元を調べてほしい」という依頼受けてTANAKAで、待ち伏せしているのだ。




何で、TANAKAに入るとわかったか……。

それは、天才ハッカー三雲渉(お兄ちゃん)に頼んだからだ。

さすがの兄も、初めは断ったが、(兄は、本当は面倒くさくてやりたくなかったが………。)可愛い妹の願いは、きくしかないようだ。





さっそく、Aは、TANAKAに入店した。




「チャリン」

厚い扉を引いて開くと、古びたチャイムの音がした。


すると、入り口から２つの棚の先にスラリとした、男がワインボトルを持ち、いかにも高級そうな、ハンカチーフで拭きながらで立っていた。




佐々倉だ。そうAは確信し、その男に近づいた。



すると、気配でわかったのか男は、Aの方を見て「あぁ〜！」とピンときた顔をしてこう言った。


佐々倉「昨日の子だよね。」

微笑みながら言う。


A「そうですけど……。ってそれより、眼鏡……。「コンタクトに変えたんだ。こっちのほうが可愛いよ。」


佐々倉はわざと？Aの話に被せた。



A「コンタクトにした……。って言うか、仕事ですから……。」

呆れた表情をして、名刺を仕方なく取り出す。



佐々倉に名刺を無言で渡す。


佐々倉はAが渡した名刺を見つめまじまじとAの顔を見て言う。




佐々倉「えっ！私立探偵なんだ。」


「こりゃたまげだ」と言わんばかりの表情をする。



A「そうだよ。じゃなくて、眼鏡弁償………。「ターゲットが300m地点にいます。」


今度は、アイが邪魔した。それに耐えられなかったのか、アイにキレ始めた。



A「アイ！ご主人の話を邪魔しないの！！」と一喝。


アイ「怒るってどんな気持ちですか？」

アイは、空気が読めない。


A「アイ！！！」

本気でキレ始めた。



アイ「ターゲットが100m以内に居ます。早く準備しろ。このバカ。アホ。」


Aは思った。お兄ちゃんに改良を頼んだのは、間違えだったかな………。言葉が荒い。そしてムカつく。ご主人に向ってバカだと……。

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