(2/24更新)ブルースターの花 (ページ2)

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選んでくれたネックレスページ2

美帆『先輩に頼まれた通りみなさんの髪やってたんですけど．．．二宮さんだけ私に髪触られるの嫌だって言われて．．．』

『それで？』

美帆『二宮さんに、なんで私じゃ嫌なんですか？って聞いたら努力が見えないって言われて．．．』

『和さんが？』

美帆『はい．．．』

『それは和さんが悪い。美帆ちゃんはなにも悪くないよ？』

美帆『．．．』

『美帆ちゃんが頑張ってる事は私も花先輩はも充分知ってる』

美帆『でも．．．私は先輩みたいに手際も良くないしやっぱり二宮さんに言われてもしょうがないです』

『そんなことないよ？美帆ちゃんは私にないいいところを沢山持ってる』

美帆『そんなこと．．．』

『それに私だって最初から手際がよかった訳じゃないよ？最初はもたついてたし今より何倍も時間かかったし失敗も多かった』

美帆『先輩もですか．．．？』

『うん、私も。だからね毎日みんなが帰った後1人で練習したりしてたの。美帆ちゃんもでしょ？』

美帆『なんでそれを．．．』

『こないだ潤くんが教えてくれたの。毎日のように美帆ちゃんが残ってなにか練習してるって。それで私、こないだこっそり見てたんだ。美帆ちゃんも私と苦手なことが同じで何だか安心した笑』

美帆『松本さんが．．．』

『美帆ちゃんの努力はちゃんと伝わってるよ？無駄じゃない。それにまだ入って1年も経ってないんだから、手元がおぼつかないのは当たり前』

そう言って慰めてくれたA先輩は何だかその時だけは尊敬の目で見ていた
和くんじゃなくて私を庇ってくれた
私の意見を．．．私の気持ちを汲み取ってくれた
てっきり私は和くんを庇うんだと．．．和くんの意見に賛同するんだと．．．和くんの方に残るんだと思っていたから