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失いたくない ページ37

『だからちゃんと叱ってあげて欲しいんです。いい加減、１人じゃないって気が付かなきゃ皆さんの愛情をただでさえ独り占めしてるのにズル過ぎるから．．．私にとってAがいない世界線なんて絶対にあり得ないから．．．』









晋一郎『そうだね．．．もうAはひとりじゃない』









晋太郎『１人じゃないよ、１人になんて絶対させないよ』









それから彼女はAちゃんの前で泣き崩れた
Aちゃんにとって大切だった友達は、彼女にとっても大切な存在だった
誰よりも心配してくれてた
ずっと見ててくれた
だからこそ、こんな形で再会することになったのが悔しかったんだと思う
本当なら笑顔で再会出来るはずだったのに
俺らと彼女は同じ気持ちだった
ただ、Aちゃんが大切で心配で家族のように思ってた
掛けがえのない宝物だった
それから１ヶ月程経った頃、Aちゃんが目を覚ました。
そして俺は彼女の頬を初めて叩いた





ーー









晋太郎『ふざけんなっ！』









『──っ』









晋太郎『どれだけ俺らが心配したと思ってんだ！』









『ごめんなさい．．．』









晋太郎『ねぇ、俺ら言ったよね。絶対守るよって、絶対泣かせないよって』









『言った．．．』









晋太郎『俺ら嘘付かないよ、ちゃんと守るよ』









『．．．』









晋太郎『ちゃんと守るから頼ってよ．．．何でも言ってよ．．．言ってくれなきゃ分かんないよ』









『ごめんなさい．．．』









晋太郎『大切な仲間を失いたくないんだよ．．．こんな形でAちゃんと俺離れたくないんだよ。お願いだからちゃんと俺らに甘えてよ．．．俺らはAの兄になるって決めたんだよ、みんなでお兄ちゃんやるって決めたんだよ。それくらい大切なんだよ．．．』

本当の兄になると決めたから→←叱って欲しい



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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：にのかず(ぱある) | 作成日時：2021年6月27日 18時

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