信じたくない電話 ページ31
晋太郎『神尾くん．．．？』
晋一郎『どうしましたか？』
晋太郎『落ち着いて聞いてね？』
晋一郎『はい？』
晋太郎『Aが命を絶とうとして運ばれた』
晋一郎『え、いまなんて．．．？』
晋太郎『風呂場で切ったみたいなんだ．．．』
晋一郎『Aは！？無事なんですか！？』
晋太郎『うん、無事だよ。でも．．．』
晋一郎『でも．．．？』
晋太郎『暫くは目、覚めないかもって』
晋一郎『そんなに酷かったんですか．．．』
晋太郎『運ばれてきたとき真っ赤だったみたい』
晋一郎『──っ、すいません俺のせいです。俺がちゃんと見ててあげなかったから．．．』
晋太郎『そんなことない。神尾くんはちゃんと見てたでしょ？俺らも見てた。これはきっと誰も選択を間違ってなかったんだよ。ないはずの選択肢をAが作らざる追えない状況に誰かがさせてしまったから．．．』
晋一郎『すぐに行きます．．．』
それから直ぐに病院に向かうと浅沼さんが病院の玄関で俺を待っててくれた。
でもその顔は俺が見慣れた優しい笑顔の浅沼さんじゃなくって、不安そうに眉を下げててさっき言われたことは現実なんだって改めて思わされる。
それからＩＣＵで彼女に会って、自分の無力さを呪いたくなった。
何もしてあげられない
何もしてあげれなかった
数日前、少し様子が変なことに気が付いてたのに
なのに"大丈夫だ"と言う彼女の言葉を過信してしまった。
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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
