受け止めきれない ページ30
看護師『一旦こちらでお待ちください』
宏太朗『はい．．．』
それから数分して再びさっきの看護師さんがやってきて僕は消毒をして防護服を着てマスクをして中に通された。
周りからは機械音が流れてて変に鼓動が早くなる
こういう状況は得意じゃないのにな
看護師『こちらになります』
宏太朗『ありがとうございます．．．』
看護師『声掛けてあげてくださいね』
宏太朗『手って握っても大丈夫ですか？』
看護師『握ってあげてください。耳は特に聞こえているのでたくさん話しかけてあげてください』
それから看護師さんはAちゃんの様子を確認しながら作業を進めて、僕はAちゃんの手を握って声を掛ける。
でも、涙ばかり溢れてうまく喋れない
情けないな、本当に。
その後、直ぐに浅沼さんもＩＣＵに来て暫く２人で声を掛けた
ＩＣＵはあまり長く居れないから少し声を掛けてから一旦病室を出た
晋太郎『ごめん、俺一旦神尾くんに連絡入れてくるね』
宏太朗『あ、はい』
晋太郎『大丈夫．．．？』
宏太朗『大丈夫ですよ』
晋太郎『すぐ戻ってくるから』
ーー
晋一郎side
病院から電話が掛かってきたのは俺が仕事中で
俺の電話が通じなかったから病院の人が次に着信履歴のある人に電話をしてくれてそれが浅沼さんのとこだった。
なんでこんなことになったのか未だに原因は分からない
きっと彼女はまた１人で抱え込んだんだ
いくら俺達が頼ってと言っても癖になってしまった抱えるという作業はそんな簡単に変えられないから。
いつも一歩遅れる
いつも何かあってから気が付く
あの日からずっと変わらない．．．ずっと俺はなにかあってからしか彼女を助けられないのかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 66人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
