どうして ページ26
宏太朗『Aちゃん．．．！！！！』
宏太朗『Aちゃん！！！！』
宏太朗『Aちゃんしっかりして！！！ダメ、逝かないで、僕らを置いてかないで、お願い．．．』
お風呂の淵にもたれ掛かってぐったりしてるAちゃんの身体をなんとか持ち上げて水から完全に身体を出すけど腕もお風呂も真っ赤に染まってて血の気が引いてゆく。
どれだけの時間こうしてたんだろう、いつからこうだったんだろう
何時間前に切ったんだろう．．．考えれば考えるほど守ってあげれなかった悔しさがこみあげてくる。
水から引きあげてから直ぐに救急車を呼んだけど自分が何を言っていたか、ちゃんと状況を伝えられていたのか、住所を間違わずに言えていたのかまったく覚えていない。
ただ、自分の目の前でぐったりしているAちゃんを見て傷口を押さえながら泣き叫んでた。
お願い、生きて．．．
それからあっという間に救急車がやってきてAちゃんが運ばれていく
僕はただ怖くて、彼女が僕らの前から居なくなってしまうことが耐えられないほどの恐怖で"助けてください"ってひたすら叫んでた。
救急隊の「大丈夫です、落ち着いてください」って言葉も耳には入ってきてなかったと思う。
神尾さんの家の合鍵で家を閉めて彼女に付き添って病院まで
でも、気が動転してて彼女の名前や血液型が分かるものなんかのいわゆる身分証明出来る様なものをなにひとつ持ってなかった。
それでも、Aちゃんはスマホを握りしめてたみたいでそのおかげで名前や血液型なんかは分かったみたいだった。
初めて知った彼女の名字、
名前は知ってるのに名字を知らないなんて不思議だよね。
それでも僕らは友達としてちゃんと成立してた
成立してるはずだった．．．
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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
