誰のせいでもないから ページ21
それから数日、私の頭の中にはずっと兄の言葉が繰り返し流れててまるで呪いのようだった。
それでも、お兄さんに兄がまた会いに来たことも追い込まれる言葉を言われたこともなにも言うことが出来なかった。
言いたくなかったんじゃない、言う判断すらも出来ないほど追い込まれてた
晋一郎『じゃあ俺、仕事行くからなんかあったら電話して』
『うん』
晋一郎『今日は１９時半ぐらいには終わるから遅くても２０時頃には帰ってくるけど今日は江口くん達と食べに行くんだっけ？』
『うん、拓也さんと宏太朗くんと』
晋一郎『じゃあ今日は俺ひとりか．．．あんま遅くならないようにね』
『うん、行ってらっしゃい』
お兄さんが仕事に出掛けてから３時間、どうしようもなく消えたくなって気が付いたら手にカッターを持ってた。
この時はまだ"なにやってるんだ"って思えたのにその２時間後にはもう思い止まった事なんて忘れてお風呂場で切ってた。
なるべく深く、なるべく後悔なく．．．そう思ってるうちに意識が遠のいて行く。
そんな中、手に持っていたスマホが鳴った。
でも、もう誰にも迷惑を掛けたくなくって知らないふりして目を閉じた。
このまま．．．ずっと誰にも知られないまま．．．
『お兄さん、ごめんね．．．』
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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
