家族だと思ってて欲しい ページ19
晋太郎『あの頃、あの子は何でも自分で抱えようとしてた。全部自分が悪いって、辛いことを辛いって言わずにいた。正直あの頃のあの子の笑顔は見ている俺からしたら凄く痛々しかった』
晋一郎『確かにそうでしたね。寂しそうに笑ってました』
晋太郎『でも今はちゃんと笑えてる。離れたくないって怖かったって、寂しかったってちゃんと．．．ちゃんと表現してくれるようになった。それって凄いことだよ。神尾くんがちゃんとAちゃんの心に寄り添ってたからだよ』
晋一郎『俺だけの力じゃないです。浅沼さんが居たから、みんなが居たから俺は彼女を守り抜けた。浅沼さんだってAにとっては家族です』
晋太郎『家族って思ってもらえてるかな』
晋一郎『思ってます、絶対に』
晋太郎『それならよかった。仮に思って貰えてなくても俺はずっとあの子の味方でいるし家族みたいに甘やかしてあげるけどね』
晋一郎『本当に家族だったら多分思春期、相当荒れますね(笑)』
晋太郎『ねぇ、なんでだよ(笑)荒れたら俺悲しい』
晋一郎『お兄ちゃんウザいってなりません？そんなに思春期にベタベタしてたら』
晋太郎『女の子ってそんなに荒れるもの？』
晋一郎『んー、どうなんでしょうね？』
晋太郎『Aに限ってそんなこと．．．！』
晋一郎『分かりませんよー？』
晋太郎『あーやだやだ！俺の可愛いAが！！』
なんて言って少し困った様に笑った浅沼さんにつられて俺も笑った。
次の日、Aが起きるより少し前に起きて彼女の眠ってる部屋に入った。
昨日の今日だから、もし怖い夢でも見て飛び起きた時に隣に誰も居なかったらきっと不安になってしまうから
だから傍に居てあげたかった
ううん、本心は違ったかも
ただ、Aの傍に居たかっただけなのかも
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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
