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ヒーローは１人じゃなくていい ページ13

Aが俺の傍に居た期間、Aの地元では地道に警察が動いてた。
行方不明届けを兄が出していたらしい
意地でも実家に引きずり帰したかった兄
その手に抗えなかった。
警察に手は出せない、Aを守るためにもそんなことは出来なかった
でも、でもこんなの酷すぎるって．．．Aが何したって言うんだよ
Aは自分の意思でずっと俺の傍に居て、ずっと俺らの傍に居て
Aは兄の暴力に怯えてた、ずっとずっと
それなのにそんな所に再び戻してしまえば迎える結末は想像出来てしまう
分かってた、分かってたけど1人じゃどうにも出来なかった。
ごめんね、俺は君のヒーローにはなりきれなかったみたいだ。







ー


それからあまり記憶はないんだけど、咄嗟に連絡をしたみたいで気付いたら慌てた様子の浅沼さんに声を掛けられてた。





晋太郎『神尾くんっ！』









晋一郎『浅沼さん．．．？』









晋太郎『Aは？！』









晋一郎『．．．』









晋太郎『行こう、』









晋一郎『え．．．？』









晋太郎『このままでいいの？このままじゃAは２度と俺らのとこに戻ってこないよ？！』









晋一郎『──っ！』









晋太郎『俺達にとって大切なAを俺らが守らなくて誰が守るの？俺らに出来ることを全力で、でしょ？』









晋一郎『はい』









それから俺は浅沼さんと一緒にAが保護された警察まで
事情を説明しなければ、このままじゃAが危ないから









ーー






『離してっ！家には帰らない！』









警察『君のことをずっと探してくれてたんだよ？諦めずにずっとだよ？』









『違う．．．そんな訳ない．．．』









警察『とても優しいお兄さんじゃないか』









『優しくなんかない．．．私は逃げてきたの．．．！！！あの人から．．．』









警察『逃げてきたって君ね．．．』









『お兄さんのとこに帰して．．．、私はお兄さんのとこに居たいの』

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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：にのかず(ぱある) | 作成日時：2021年6月27日 18時

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