俺らのが弱い ページ1
晋一郎『俺達？』
『うん、お兄さんや浅くん達に出会えて私より私を心配してたくさん辛かったねって甘やかしてくれて、それだけで辛かった日々なんてなかったことになっちゃうよ』
晋一郎『Aはさ、強いよね。俺達が思うよりずっとずっと』
『お兄さん達が強くも弱くもさせてくれたんだよ。ありがとね』
晋一郎『こちらこそ』
それから少しして先にベッドで眠ってしまったAを横目に俺は写真をテーブルに並べた。
破れた写真の修復だ
幸い写真は細かくは破られてはいなかったから手作業で何とか戻せそう
もちろん破れる前に戻すことは不可能だけど思い出の復元は可能なはずだから
晋一郎『これをこうして．．．』
晋一郎『これは此処のはずだからこの端を探して．．．』
１枚１枚丁寧に貼り合わせてゆく
１枚、また１枚と写真が甦るたび、小さい頃のAが現れてどんな風に今までを生きてきたのかを理解出来た。
昔から変わらず可愛かったんだ
さっき復元した写真には何処かのホテルで撮られたと思われる幼い頃のAとお母さんが写ってた
ポーズを決めて屈託のない笑顔を浮かべてるその姿に少しだけ救われた
そんな時に鳴ったスマホ
晋一郎「はい」
晋太郎「あ、神尾くん？」
晋一郎「浅沼さん！」
晋太郎「いま平気？」
晋一郎「あ、はい」
晋太郎「やっぱり気になっちゃって電話しちゃった」
晋一郎「すいません連絡は時間も遅いから明日の朝にでもって思って」
晋太郎「全然掛けてくれてよかったのに！」
晋一郎「すいません」
晋太郎「A、どうだった．．．？大丈夫だった？」
晋一郎「はい、なんとか」
晋太郎「そっか、よかった．．．」
晋一郎「浅沼さん．．．」
晋太郎「ごめん、もしも何かあったらって思ったら怖くて、やだね歳だ」
晋一郎「そんなことないですよ、俺も同じです」
なんて言って２人して泣いた
浅沼さんはずっとずっとAの心配をしててくれた
いつも明るい浅沼さんが泣いたのを見たのなんてこれが初めてかもしれない
それだけAのことを俺と同じように大切にしててくれたから
だからこんなにも安心感から涙が溢れるんだ
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haichu0212(プロフ) - 本日知り、Part1から全て読まさせていただきました。すごく面白かったです。私も二宮担で神尾さんも推しているので嵐話が出てきたところは、すごく嬉しかったです!!!!これからも更新楽しみにしております！ (2021年8月1日 22時) (
レス) id: 2f1fa5e2c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのかず(ぱある)
| 作成日時：2021年6月27日 18時
