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今日くらいは ページ7

あなたside


お兄さんを送り出してから掃除機を掛けてやることやって一息つく
クリスマスイブか...
クリスマスイブはお母さんが亡くなってからホールケーキを買わなくなった。
いつもケーキはホールで買ってたのにお母さんが居なくなってからホールケーキがカットケーキになって、もうここ最近はクリスマスにケーキなんて食べてなかった。
料理上手だった母と一緒に手作りのクリスマスケーキを作ったこともあった
でも、母が亡くなって次第に毎年恒例の家族行事がなくなって私は友達と出掛ける様になって...
ある意味私なりの現実逃避だったのかも知れない
母の居ない食卓が信じられなくって、4枚だった食器が3枚に減って
大好きな母の声が聞こえなくなって
そんな現状に直面するのが辛すぎて逃げてたんだと思う。
母が亡くなって初めてのお盆の時
親族に言われた事が今でも強く心に残ってる
"まだ亡くなったなんて信じられない" "不意に名前呼んできそうだよね"
その何気ない言葉が私にはものすごい重りになって苦しくなった。
"まだ若いのに" そういって母を懐かしんだり母のことを思って泣く親族を見るたびに私が殺したって言われてるようで苦しくて涙が出た
私は母を助けたかったのに、それなのに助からなくって私が悪いのは1番分かってるけど誰のせいにもしないし私が全部1人で背負うって決めたけど
そんな思いを知りもしない兄の言葉はあの頃の私には重すぎた
私は私が1番悪いって分かってるからもうそれ以上言わないで...ずっとそう思ってた
兄にはそんな私の気持ちを考えられるほど余裕がなかったのかも知れないけどね
でも、学生の...高校生の私には荷が重すぎたよ
いまだってこんなに自分を責めてるんだから
きっと私は生まれて来ちゃいけなかった子なんだと思ってる
疫病神だから...それでもお兄さんは。お兄さん達は私を助けて守ってくれたから今はお兄さん達の為にも生きなきゃいけない
お兄さん達の涙は見たくないから
こんな日に思い出してしまうのはあまりにもお兄さんの優しさが母の愛に似てたからだと思う
そう思っていたい









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ぱある(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» 大好きと言っていただけて嬉しいです! (2020年10月28日 18時) (レス) id: a6bbc747f6 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - お久しぶりです!この作品、大好きでいつも楽しく読ませていただいています!むりせずにのかずさんのペースで頑張ってください、私は気長に待ってます! (2020年10月21日 20時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にのかず(ぱある) | 作成日時:2020年10月5日 13時

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