(12/19更新)今日から友達【神尾晋一郎】2

美味しいものはみんなで ページ48

そういって私が笑えばお兄さん達もいつもみたいに優しく笑ってくれる。
その笑顔が私は大好きなんだよ
純粋に笑うから、なにも心配いらなくなる
お兄さん達は私を否定はしない
いつも"いいんじゃない？" "やってごらんよ"って姿勢で接してくれる。
今まで否定されて生きてきた私からすればその当たり前がすごくありがたかった
自分の存在意義を必死に探さなくってもお兄さん達が簡単な言葉で与えてくれるから
此処に居てもいいって思わせてくれるから
いつかちゃんと恩返しさせてね。









晋太郎『あ、チーズボールあるよ！』









晋一郎『こっちチーズハットクだって』









航『ホットクもありますね！』









『お兄さん達子どもみたい．．．(笑)』









晋太郎『Aちゃんはなにが食べたい？』









『んー私は全部っ！』









晋一郎『１番欲張り発見」









『欲張りなんじゃなくて興味関心が強いって言ってくださーい」









航『じゃあせっかくだしみんなでシェアします？』









晋太郎『そうしよう！大丈夫？』









『大丈夫！』









晋一郎『大丈夫です』









それからみんなと色々買ってシェアして食べた
久しぶりに食べたホットクはどこか懐かしい味がして泣きそうになった。
みんなと一緒にいるのに泣くなんて情けないけどお兄さん達の前だから流せるようになったんだと思う
自分の感情を素直に表現できるようになったから
お兄さん達の優しさは私の心を解いてくれる。
まるで魔法そのもの

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