(12/19更新)今日から友達【神尾晋一郎】2

まだ知り切れない過去 ページ24

晋一郎『よっと．．．軽っ．．．』









彼女をそっと抱き上げた時、あまりの軽さに声が出た。
身長高くてスラっとしてるけどこんなに軽いなんて思ってもいなかったな
食べてない訳じゃないし食生活が偏ってる訳でもないのに
過度なダイエットしてるようにも見えないけど．．．
これもあの生活環境が影響してこうなっていたのかな。
一緒に生活しだして彼女のことをだいぶ分かっては来たけどやっぱりふとした時に俺の知らない彼女の姿があって少し悲しくなる。
彼女が抱えた痛みや悲しみ、その悲しみを俺は癒しきることが出来るのだろうか
彼女を守りきることが出来るのだろうか
あの日付いた痣はまだ完全に消えてはなくってまだ痛々しく存在を主張しててそれが悔しくって思わず彼女を抱えたまま抱き締めた。
必ず幸せにするから、必ず君の笑顔を守るから俺に．．．俺らに身を任せて
俺らのことを信じて









晋一郎『おやすみ。Aちゃん』









そっとベッドに降ろして布団を掛けて俺は部屋を後にする。
気持ち良さそうに眠ってるAちゃんの顔を見て少し安心した
いい夢を見れてるみたい。
さあリビングに戻ってグラスを片付けなきゃ
それから色々と作業をして俺は彼女から貰ったブレスレットを自分の腕に付けて再び彼女が眠ってる寝室に
今日は俺が床だ
本当は彼女がこの家に来た時から俺のベッドを使って貰いたかったんだけど「絶対私は床！！」って譲らなくって結局俺がベッドで彼女が床って形になってた。
本来は今日の形が正しいんだけどなぁ
この光景も悪くないのに









晋一郎『おやすみ』

お兄さんには内緒→←お酒は与えるな

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