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お兄さんになら ページ16

『ふふ、ありがとう』









晋一郎『おいで』









『ん？』









晋一郎『ハグしよう』









『ハグ．．．？お兄さんと私が？』









晋一郎『そう』









『なんで？いいよ、大丈夫だって！』









晋一郎『ダメ、ほら』









なんて言ってお兄さんが私の腕を優しく引っ張るから私はすっぽりとお兄さんの腕の中に納まってしまう
ハグとういうか誰かに抱きしめられるなんて母が亡くなってから数えるくらいしか経験してきてない私はその温かさを、人の温もりをあまり知らなくって思わず泣きそうになった。
こんなにハグって、誰かに抱き締められるって安心することだったんだ
お兄さんの温もりに、嗅ぎ慣れ始めてたお兄さんの優しい香りに思わず涙腺が緩んで止めたいはずの涙は全然止まってはくれなくなって思わず下を向いた









『ごめん．．．』









晋一郎『いいよ、泣きたいだけ泣きな。見なかったことにするから』









『お兄さんになら見せてもいいよ、お兄さんは私のことなんでも知ってるから』









晋一郎『ハグって癒しの効果があるんだって』









『癒しの効果．．．？』









晋一郎『そう、癒しの効果と幸福感、それと信頼関係もだったかな。効果的なんだって』









『そうなんだ．．．知らなかった』









晋一郎『だからきっとこの涙はいずれいい思い出に変わる』









『なんかお兄さんがいうと説得力あるかも．．．』









晋一郎『はは、それはよかった』









『ありがとう』









それから少しして私の涙も止まってお兄さんと改めてクリスマスイブのお祝いをした
こんな誰もが幸せなはずの日に泣くなんて罰当たりだったかも知れないけどこの日の涙もいつか笑って話せる思い出になるように覚えておこう。
そこにお兄さんって強い味方がいてくれたことも

先を越された贈り物→←いつかいい思い出で上書きを



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ぱある(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» 大好きと言っていただけて嬉しいです！ (2020年10月28日 18時) (レス) id: a6bbc747f6 (このIDを非表示/違反報告)
 豪炎寺修也推し - お久しぶりです！この作品、大好きでいつも楽しく読ませていただいています！むりせずにのかずさんのペースで頑張ってください、私は気長に待ってます！ (2020年10月21日 20時) (レス) id: 619493ea8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：にのかず(ぱある) | 作成日時：2020年10月5日 13時

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