(6/14更新)君に届けPart5 (ページ6)

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家族仲良くページ6

浩史『ふざけんなよ!!俺はなんて言われようと行く!!』

裕貴『無理だ、その身体で外になんて出たら...』

浩史『なんで止めるんだよ！お前には関係ないだろ？』

裕貴『僕は...心配なんだよ。また一人でお前が突っ走るんじゃないかって...』

拓也『行くのか行かないのかはっきりしろよ！時間だって限られてんだよ！』

浩史『俺は行く！どけ』

裕貴『ダメだ！絶対に行かせられない！』

浩史『うっせーな！俺に指図すんなよ！お前はなんだ？俺の親か？なぁ』

裕貴『なんて言われたって行かせないよ、絶対に！』

『...』

つい圧倒されて声が出ない
とりあえずいまここに居たら行けないって咄嗟に思って私は一歩二歩と後ずさる

ゴトッ

『あっ...！』

入り口付近にあった籠に腕が当たってしまった籠が音を立てて落ちる

拓也『あれ？』

浩史『Aちゃん！』

『あ、あの...すいません。喧嘩の邪魔して...。だけど、喧嘩は良くないと思います...』

なに言ってるんだろう私
その場を取り繕うとして出た言葉はあまりにも可笑しくて
笑ってしまいそう

拓也『喧嘩...？』

裕貴『もしかして、さっきの。聞いてた？』

『はい。あの...なにかありましたか？』

浩史『なにもないよ』

『でも...』

拓也『すごい剣幕だったから驚かしちゃったかな？』

裕貴『さっきの、演技。本当に喧嘩、してたわけじゃない』

『え...？演技...』

浩史『次の台本の読み合わせ、手伝ってもらってたんだ』

『じゃあ、喧嘩は...してないんですか？』

拓也『うん』

『あぁ、よかったです。喧嘩してるのかと思って驚きました』

裕貴『ぼくらは、仲いい』

浩史『ごめんね、驚かせて』

『いえ、私も変に不安になっちゃって...』

それから私は部屋に荷物を置いて再びリビングに
裕貴さんと浩史さん、拓也さんと一休み