(6/14更新)君に届けPart5 (ページ50)

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妹だからページ50

潤『手当しよう』

『．．．』

潤『Aちゃんは女の子だから。大事な家族だから。翔にぃは行かせたく無かったんだよ。分かってやって』

『はい。』

潤『拓也と一緒に居たんだよね。なにがあったのか教えてくれる？』

『潤さん．．．』

潤『ん？』

『私のせいで拓也さんが．．．私のせいで．．．』

潤『大丈夫。拓也なら絶対に大丈夫』

『でも．．．』

潤『大丈夫って思ってたら絶対に大丈夫だから』

『．．．』

それから沈黙が暫く続いて私はただ泣いてた
全部私のせいだ．．．

ーー
拓也と一緒にショッピングに出たはずのAちゃんが怪我して帰ってきた
拓也はどうしたんだろ
思わず驚いて潤と二人で色々聞いてしまう
Aちゃんの拓也がって言葉を聞いて僕は拓也のいる場所に急いだ

拓也『――っ』

さすがにこんな寒空の中、こんな格好で出てきたのが間違いだったかな
寒くて凍えそう
血もだいぶ出てるみたいだし、、、僕もうダメなのかな
Aちゃん、何事もなく家に戻れたかな
ファンの子、怪我してたよね．．．大丈夫かな
身体を動かせないからどうなってるか確認できないや
僕のせいで．．．Aちゃんにもファンの子にも迷惑かけちゃった
でも、こんな方法でしか僕は人を守る術を知らない
他の兄弟みたいに頭が切れる訳でもないしすごく平凡だから
一緒に出掛けなきゃよかったな
Aちゃんが欲しいものがあるからって出掛けようとしてて、ついでなら僕も買い物。なんて思って変装もなしに一緒に出掛けたからファンの子に見つかって．．．
その子がたまたま過激なファンだったばかりにAちゃんが狙われて．．．僕に話しかけようとしてた他のファンの子にも怪我させて．．．
あぁ、なんだか眠くなってきたな
野次馬のあんなに大きかった声さえも遠くに感じる