(6/14更新)君に届けPart5 (ページ32)

今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:11,705 hit

納得できない周りの意見ページ32

潤『浩、大丈夫だから泣くな』

浩史『でも．．．』

潤『絶対大丈夫だから。母さんは大丈夫だよ、な？』

浩史『．．．』

浩史『母さん、居なくなったりしないよね．．．？』

潤『うん』

でも助かることは無かった
それからあっという間にお葬式まで執り行われた

みんなただ泣くしかできなかった
父さんは親戚と話してるし
翔にぃは拓也と和也の傍に居て渉にぃは裕にぃの傍に居た
俺は現実を受け入れることができなくって外に出てた
嘘だ...嘘だ嘘だ嘘だ!!!
自分にそうやって言い聞かせることしかできない
何が起こったのか頭が追い付かない
母さんはどうなるの？
母さんは...
その瞬間頭が真っ白になる
これって俺のせい...？
俺のせいだ
あの時、母さんじゃなくって俺が行ってればまだ何か変わったはずなのに
たまたま、たまたまあの時あの場所に居たのが俺だったから母さんはこんなことになって
俺じゃなくって他の人だったら...翔にぃや裕にぃだったらもっと変わってたかもしれない
いや、絶対に変わってた
俺が母さんを...俺が家族を...

潤『浩！』

浩史『潤にぃ...』

潤『おいで』

浩史『...』

潤『大丈夫だよ、母さんは』

浩史『なんでそんなこと言えんの？母さんは俺のせいで命を落としたんだよ．．．？』

潤『浩のせいじゃない。俺らのせいだよ、和が水が苦手なこと分かってて海に連れ出したんだから』

浩史『違うっ．．．俺のせいだ』

潤『浩のせいじゃない。母さんも浩が悪いなんて絶対に思ってない』

浩史『でも、母さんは俺のせいで...』

潤『違う。浩のせいじゃない。』

浩史『俺のせいだよ...俺のせいだって言ってよ！俺が躊躇したからだって』

不安と悔しさと色んな感情が入り混じって
涙が溢れて止まらない
これからどうなっちゃうんだろう