JUMPに癒し系女子がいる件。part 3 (ページ10)

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紅一点と…… ページ10

Aside

涼『今日、撮影終わったら家行っていい？』

涼介から、夕方そんなLINEが届いた。

気づいたのが結構遅くて……今は夜の7時。

大丈夫だよ、と返信をして、ソファに身を預ける。

「何なんだろ……」

ドラマの相談かな？それとも年末年始のライブについて？

「あぁ……分かんないなぁ、」

最近寒くなってきた、気がする。

ソファにかけてあるブランケットを膝にかけて、シーンとした空間でいる私。

「………ふぅ、」

1人でいるのは、別に嫌いじゃない。でも……

最近、何故か急に寂しくなる瞬間がある。

「……音楽でもかけよう、」

なかなか落ち着かないのは、きっと涼介に何を言われるか分からないっていう不安もあるのだろう。

部屋に流れるJUMPの曲を聴きながら、ふっと時計を見ると、既に7時半を指そうとしていた。

こんなときは料理して気持ちを晴らそう！

そう思った私は、ソファからパッと立ち上がって、キッチンに向かった。

お昼が遅かったし、軽く食べるだけでいいかな、と思って野菜を切ってると、LINEの通知。

涼『今終わった！これから行ってもいい？』

返事を打とうとすると、新しいLINE。

涼『Aのご飯食いたい』

私はクスッと笑って、

『ちゃんと準備してるよ。気をつけてね、』

と送った。

そわそわする気持ちを振り切るように、また手を動かして。

時計が夜8時15分を指す頃、

家のチャイムが鳴った。