JUMPに癒し系女子がいる件。part 3 (ページ5)

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Aside

「ん～…迷うなぁ、どっちにしよう……」

メニューを見たら、優柔不断な私は必ずと言っていいほど2、3種類のうちで迷ってしまう。

雄「また迷ってんの？(笑)

どれとどれ？」

私の持ってたメニューを覗き込んで、ゆーやんは言った。

これとこれ、と私が指さしたのは、フレンチトーストとパンケーキ。

雄「俺、このフレンチトースト頼もうと思ってんだけど(笑)

んじゃA、このパンケーキにしなよ。

半分あげるから」

「ほんと!?

ありがとう、ゆーやん！」

店員さんを呼んで、注文を済ませる。

「ご飯食べたらどこ行こっか？」

雄「俺、ちょっとCD屋行きたい」

おっけ、と言って、お互いスマホを出す。

「ねぇ、これ見てよ。

昨日学校行った時にね、友達が私のケータイでこっそり自撮りしてんの(笑)」

雄「は、何で(笑)

ロック掛けてないの？」

「ちょうどロック解除してすぐ、席外しちゃったの」

数分の間にだよ？って笑いながらいう私を、ゆーやんも同じように笑って聞く。

ゆーやんが手を叩いて爆笑することもしばしば。

しばらくそうやってたら、フレンチトーストとパンケーキが来た。

『いただきます、』

「……ん～！

美味しい！最っ高！」

生クリームがたくさん乗ったパンケーキ。

甘いものって、食べるだけで幸せになれる。

雄「こっちも旨いよ。食ってみ？」

と、ゆーやんが差し出した皿を受け取って、私も1口。

ゆーやんも、私のパンケーキを1口。

『ん～！』

ハモったことに思わず笑う。

「やばいやばい。

美味しすぎて泣ける」

雄「泣くな(笑)」

うぅ、と嘘泣きをする私をからかうゆーやんが、とても可愛くて。

2人でたくさん笑いながら食べた。

お会計になって、自分の分はちゃんと払おう、と財布を出した時。

ゆーやんがそれを制して

雄「これで、」

とお金を渡した。

雄「こーいうのは男に奢られときゃいいの」

私を見下ろして言うゆーやんが、とてつもなくかっこよかった。