JUMPに癒し系女子がいる件。part 3 (ページ11)

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涼介side

撮影が終わってから直行したAの家。

実は今日1日、緊張しっぱなしだった。

Aの住むマンションのエントランスで、ふぅ、と息をはいて、チャイムを鳴らしたら。

「はーい、開けるね、どうぞ！」

と言う声と、カチャッという音。

俺は自動ドアをくぐって、Aの部屋に向かった。

部屋の前に着いて、もう一度家のチャイムを鳴らす。

「はーい……あ、涼介！入って、」

と、ドアを大きく開けてくれるから、俺はありがとう、と言いながら部屋に入った。

「座ってて。すぐ出すから」

俺がふざけて言ったことなのに、ちゃんと俺の分まで作ってくれてるところに改めてキュンとする。

涼「さんきゅ、………いただきます、」

前に座ったAに向かって、俺は告げた。

「ふふ。……いただきます、」

時間も遅いし、という理由からなのか、単にコイツが昼ご飯食べるの遅かったからなのか……

どんな理由なのかは詳しく知らないが、Aの優しさが暖かかった。

涼「ん、うまいなぁ、相変わらず」

「涼介さんに言ってもらえるなんて光栄です(笑)」

2人で、いろんな話をしながらご飯を食べて。

そんな時にも俺は、どうやって言うか、っていうのを考えてばかりで。

Aが食器を洗ってくれて、ホットコーヒーとココアを持ってきてくれた。

「どぞ、」

俺の前にコーヒーを置いてくれて、Aはココアを一口飲んだ。

今しかないかもしれない。

俺はふっ、と小さく息を吐いて、

涼「……A、」

ついに、切り出した。