JUMPに癒し系女子がいる件。part 2

紅一点と秋祭り。 ページ43

Aside


「んー……」




新曲の発売を約1週間後に控えた今日。





私は楽屋のソファで、スマホのカレンダーに登録してあるスケジュールとにらめっこしていた。






「今日、早く仕事が終わればなぁ……」





涼「ん？今日何かあんの、A」







私の斜め前で、台本とにらめっこしていた涼介が言った。







「今日ね、秋祭りがあるの、」






涼「秋祭り？」






「うん、昨日と今日で。




昨日は1日中仕事だったから行けなかったんだけど、今日はどうかなぁ、と思って」






でもやっぱ無理かなぁ、と伸びをして言うと、台本をパタンと閉じた涼介が、





涼「仕事、巻いて終わらせるか！





んで、終わったらそっこーで行こうぜ」




と、台本を机に置いて言った。






「え、涼介、何言ってるか分かってる？笑



第一、涼介はドラマの撮影が……」






涼「明日は夕方からだから大丈夫！




せっかくだし2人で行くか。





デート、ってやつ(笑)」






私は顔が真っ赤になるのが分かった。








でも……





「行きたい！行こう涼介！」





おう、と笑った涼介。





デート、って言葉にちょっと引っ掛かったけど、



涼介と2人で祭りに行くなんてはじめてだから、





その日は気分が上がりっぱなしだった。

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