君が好き【ARS】 Part１

＃２６　恋心 ページ27

和也side

＜いませんでしたよ。さっきまで＞
＜だったはずが…＞

あっっ！！

口に出してから、やばいと気付いて
大野さんを見るけどよく分かってないらしく…………セーフ

大野さんも翔さんとはまた違った鈍感さｗ


翔さんが相手だったら過去形使った時点でもう誤魔化せないだろ。


Ｎ「あの、大野さん」

応答がないので顔を向けるとボーッと突っ立てた。



どーせ？

翔さんのことよ。

このおじさんが考えることなんか。


はぁぁぁぁ

何でこんなおじさん好きになっちゃったかなぁ…

ま、この恋心に気付いたのも今さっきですけども



大野さんがチキンライスの味付けに入る頃、
俺も卵を焼き始める。

大野さんが盛ったチキンライスに俺が作った卵をのっける。


丁度、３皿目の卵を乗っけた時だった。


Ｓ「出来た！？ケチャップ書いちゃった！？」

声のする方に顔を向ける。

慌てた感じで突然現れた上半身裸の翔さん。


オムライスに視線を戻して返事。

Ｎ「ケチャップはまだですよ」

って………
上半身裸！？

また視線を翔さんに戻す。


首からタオルを下げて水が滴る髪。

腹筋やば！

翔さんカッコよ！


そんなん誰が見たって一発ＫＯよ

…ってことは

おじさん鼻血出してぶっ倒れてんじゃないの！？

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