君が好き【ARS】 Part１

＃２５　過去形 ページ26

智side

いろいろ物色して一番大きなボールを持ってきた

Ｎ「よく気付かないよね、翔さんも。
　これだけアピールしてんのに」

ニノが炊飯器を開ける

ふわぁっと米の良い匂いが漂う

水蒸気がなくなって視界が晴れると

炊飯器いっぱいの米が視界に入る


Ｏ「あ、翔くん５合も炊いたんだｗ」

視線が刺さった

鋭い、ニノの視線


……ごめんなさい


Ｏ「僕アピールして…ますか……？」

敬語になったｗ


Ｎ「は？」

ニノが固まる


Ｎ「え、待ってｗ無意識？ww
　嘘でしょｗ
　やっぱ面白いわ、大野さんwww」

………どこが面白いんだ

改めて考えてみれば
翔くんが好きって打ち明けたの初めてだ
恋バナしたのも

思ってた恋バナより随分あっさりしてたけどｗ


Ｎ「はあーぁ」

笑いが止まったみたい

再び手が動く

３人分のご飯を移す


Ｏ「ニノは？」

Ｎ「いませんよ」


通じた！

ニノは？だけで通じると思わなかったｗ


Ｎ「…いや、いませんでしたよ。さっきまで」

過去形？

ってことは、
いなかっかたけど今はいないってことか。

ん？なんか違う？

あー、分かんね


Ｎ「ゲームだけを愛する人生だったはずが…」

え、ゲーマー？ｗ


Ｎ「あ、大野さんチキンライスと卵どっちやります？」

Ｏ「チキンライス」

卵買い忘れてチキンライスだけで出した時
「チキンライス、うまっ！！
　オムライスはチキンライスが要だな。」
って翔くんが言ってたから。


Ｎ「大野さん！また翔さんでしょ。
　貴方脳内何％翔さんよ。全く…」


二宮超能力すげぇ…

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